天文台日記

 12月30日(月) 天文復帰U
12月30日に工藤・藤川彗星 C/2002X5(工藤・藤川彗星)を撮像するために、AM4:00におきました。望遠鏡は、昨夜から準備してそのままシートをかぶせていたので冷却CCDを取り付け、東天低空にすでに昇っていたこと座のベガから自動導入をしました。まだ、高度が10度以下でしたので少し待ってAM4:40頃から撮影を開始しました。
 薄明ぎりぎりになって薄雲が出てきましたが、どうにか大きなコマと細長い淡い尾を持った同彗星をとらえることが出来ました。
 今回から使い始めた光学系は、V社の15cmF5ニュートン反射にレデューサーを取り付け焦点距離645mm(F4.3)です。レンズ系がはいっているためか中心から星像が少し甘いです。これは、35mm判の視野でコマ収差を補正するために球面収差をアンダーにしているためだと思われます。
 従来の35mm判の銀鉛写真では気にならないですが、冷却CCDでは、周辺像は多少犠牲にしても中心像を良くした設計のレデューサーのほうが良いのですが、軽量で645mm(F4.3)と彗星を狙うのにちょうど良い光学系なのでこれから使っていこうと思っています。


 12月29日(日) 天文復帰
15cmF4.3によるM42 8月30日以来の冷却CCDによる撮像でした。2人の日本人が眼視により今月発見され、年末・年始にかけて明け方の東天で明るくなることが予報されているC/2002X5を狙おうと天文復帰しました。
 久々でしたので、今日は夕方見えているC/2002V1を狙おうと赤道儀に15cmF5反射+レデューサー(焦点距離645mm)を乗せ冷却CCDを取り付けました。まずは、ピント合わせをかねてM1に接近中の土星に向けました。Or.25mmで見るとちょうど良い視野でM1と土星を一緒に見ることが出来ました。写真では、M1が写る露出をすると土星の輪は写りません。やっぱりこのような現象は眼視観望が良いようです。
 ピント合わせも終わりC/2002V1を自動導入しようとしましたが、以前起こった赤緯モーターが不調で導入出来ません。 仕方ないのでM42(オリオン座大星雲)を新光学系のテストを兼ねて撮影しました。


 12月17日(火) 工藤・藤川彗星
 香川県の藤川繁久さん(彗星捜索の大ベテランでこれまでに8回の独立発見があります。)も12月14.858日(UT)に、独立発見して国立天文台に報告していたためC/2002X5(Kudo−Fujikawa)と命名されました。
 その後の観測から求められた軌道要素では、近日点通過が1月28日で近日点距離が1.85AUと初期の予報より遠くなってしまいましたが、今月(12月)の下旬に6等星くらいにの明るさになりそうです。


 12月16日(月) 工藤彗星
 熊本県の工藤哲生さん(ベテランの天体写真家)が12月13.83日(UT)に12cm20×双眼鏡により、うしかい座に9.5等星の新彗星を発見したそうです。おめでとうございます。
 現在、ヘルクレス座で、これから近日点に向かって太陽に近づいていきます。近日点通過後は、南下しそうですので、今月から来年1月初旬までが観測好期でしょう。15日(日本時間)に確認観測を行った上尾の門田氏のCCD画像では、細長い尾が認められます。今月下旬には、明け方の東天の低空で4等星くらいまで明るくなるかもしれませんね、楽しみです。


 12月14日(土) なわとび大会
長なわ1分とび 今日は、第14回行田市なわとび大会が行田グリーンアリーナで行われ、長男(裕之)が長なわ1分とびと長なわ10人とびに、長女(美雪)が長なわ1分とびに参加しました。
 会場に来ていた、担任の先生や父兄の方から「昨日、TV放送見ました、良い番組でしたね。」と声をかけられました。
 肝心のなわとび大会の結果は、子供2人とも長なわ1分とびは、自己最高をマークしました。裕之は、1年生のころ、なかなか縄跳びがうまく出来ず半分泣きながら練習していたのが嘘のようでした。
 最後に行われ裕之が出場した長なわ10人ならびとびは、自己最高記録には及びませんでしたが、高学年の部で見事2位になりました。


 12月13日(金) 「親の目子の目」放送
親の目子の目タイトル 10月から11月上旬にかけて取材を受けていたテレビ朝日「親の目子の目」が、今日放送されました。
 仕事は、休みをいただいてVHS・MiniDVのテープとパソコンで録画(すぐにDVD−Rに焼きました)をしました。
 放送は、みごとな編集と大山のぶ代さんのナレーションで私も家族もびっくりするようなすばらしい番組になりました。
 放送後、電話やメールを「番組良かったよ」とたくさん戴きました。みなさん、ありがとうございました。
 放送で写っていた月面は、実際ベランダ天文台で20cmシュミットカセグレン望遠鏡を使いTVカメラの手持ちコリメートでカメラレンズにアイピースをぶつけそうになりながらTV局のカメラマンが撮影したものです。ケラレていますがのぞいているようで、またクレーターも良く写っていました。
 ロボコンを応援してくれたみなさん、番組を見て下さったみなさん、そしてTV取材をして下さったテレビ朝日のスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。


 12月12日(木) 前日
 いよいよ明日は、「親の目子の目」の放送日です。
 このHPからリンクをしている大分県の伊藤さんのHP「StarStation」のDiary及び深谷市の千村さんのHP「Chimura's Astoronomy Page」の星空日記で放送を紹介していただいています。
 ありがとうございます。


 12月 9日(月) 大雪
雪のベランダ天文台 朝起きたら一面銀世界でした。
 熊谷地方は、ぐんま天文台でオフ会があった11月9日に雨交じりの雪が降ったので、この冬の初雪ではありませんでしたが初積雪になりました。
 ベランダ天文台は、もちろんドームもスライディングもないのでご覧の通りの雪景色です。ベランダを造って1〜2年はすこしでも雪が積もると雪の重さが心配ですぐに雪かきをやっていたのですが、ベランダのすぐ下が8畳部屋なので意外に早く解けてしまうので最近は、雪かきもさぼりぎみです。

 ところで、今週放送の「親の目子の目」のHPに予告編が更新されました。ナレーターの大山のぶ代さんのコメントをMedia Plyerで聞くことができます、ご覧ください。


 12月 3日(火) トヨタ杯
 クラブ世界一決定戦のトヨタ杯「レアル・マドリード(スペイン)」対「オリンピア(パラグアイ)」がW杯決勝が行われた横浜国際総合競技場で行われ、ジダン・フィーゴ・ロナウド・ロベルトカルロス・ラウルなどを要したスター軍団のR・マドリードがロナウドと途中出場のグティが得点し2対0でクラブ世界一に輝きました。
 私は、W杯で予戦リーグで敗退したフランス代表のジダンとポルトガル代表のフィーゴに注目していましたが、フィーゴは、動きも良く目立っていましたが、ジダンは余り目立ちませんでした。前回のフランスW杯の活躍を知っているだけに物足りなさを感じてしまいました。

 サッカーの話題で忘れてはいけないのが、今月8日に行われるイタリア・セリエA「パルマ」対「レッジーナ」の中田対中村の日本人対決でしょう。共に背番号10を付けた司令塔対決は、日本のみならず地元イタリアでも注目されているようです。また、この試合は、日本代表のジーコ監督も観戦するそうです。楽しみですね。


 12月 1日(日) 師走
 早いもので、今年も残すところ後1ケ月になってしまいました。
 今年は、いろいろなことがありました。まず、このホームページを公開しました。天文界では、なんといっても2月に発見された「池谷・チャン彗星」でしょう。大ベテランの池谷さんの発見は、多くの天文ファンに感動とヤル気を与えてくれました。
 それから、6月に日韓共同で開催された、「ワールドッカップ」でしょう。実際に競技場で見ることは出来ませんでしたが、あれだけ日本国民が一体になったのは初めてのことだったのではないでしょうか。
 そしてなんといっても、一番の出来事はテレビ朝日「親の目子の目」のTV取材を受けたことでしょう。また、その取材中に参加した「ロボット・スカベンジャー競技会」での優勝と今年は、実に思い出深い一年になりそうです。
  ところで、ロボコンとTV放映を、もてぎさんのHP「太田から見た星々」のトップページで紹介していただきました。本当にありがとうございます。



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