天文台日記

 1月31日(金) 夕方の2002V1
1月31日の2002V1 
 各地で撮影された画像を見るとイオンの尾が出てきましたので久しぶりにFCT−65で撮影してみましたが、見事にピンボケで、しかも透明度が悪く複雑な尾を写すことが出来ませんでした。高度が20°を切ると途端に写りが悪くなってしまいます。
 夕方、西天低空を撮影するために、昨年の池谷・チャン彗星の時に製作した延長ピラーを取り付け、薄明中に極軸合わせを行いました。


 1月17日(金) 超低空の工藤−藤川彗星U
1月17日低空の工藤−藤川彗星 低空になってしまった工藤−藤川彗星に今朝チャレンジしてみました。
AM5:00に起きて望遠鏡に冷却CCDを取り付け−20℃に冷却し待機、AM5:30にステラナビゲータで彗星が東に地平線から昇ってきたのを確認し、自動導入で望遠鏡を彗星の方向に向けました。AM5:42にフォーカスモードに1秒連続撮像にモニターに中心集光の強い同彗星が写し出されました。 あわててAM5:50から30秒(2×2ビニング)の連続撮像に移りました。(このときでも高度はわずか5°でした。)途中視野を地上の障害物が遮ったりして、使えるコマは6枚でしたが、低空での撮影にも関わらず明るいコマと細長い尾(2本以上に分かれている?)が写ってくれました。 これで明け方の工藤−藤川彗星は近日点に向かい太陽に近づき観測が難しくなってしまいました。これからは、1月下旬から2月上旬にかけては夕空で予報以上に明るくなっていてすでに尾が伸びてきているC/2002V1(NEAT)が楽しめそうです。


 1月12日(日) 超低空の工藤−藤川彗星 
1月12日の工藤−藤川彗星  今朝は、一週間ぶりの工藤−藤川彗星の撮像でした、AM5:00にようやくステラナビゲーター上の同彗星が地平線から昇ってきましたので導入すると1秒連写のフォーカスモードでもわかる像が出てきました。ベランダ天文台は、北東から南東にかけて低空まで視界が開けています。特に真東が埼玉古墳なので空の条件もまずまずです。画像はAM5:28〜60秒露出を15枚コンポジットしました低空のため大変粗い画像でしたが、視野からはみ出る尾を写し出すことが出来ました。
 同彗星は、夕方低空でも見えているようですが、西天低空は撮像不能ですので、どんどん低空になってきますが明け方もう一回狙ってみようと思います。


 1月11日(土) 彗星三昧
1月11日のC/2002RX14 三連休の一日目は、月夜(月齢8.6)でしたが透明度が良かったので撮影したいと思っていた3彗星を狙いました。
 まず、夕空西天のC/2002V1を撮像しました、結果はコマも大きくなり明るくなってきましたが、尾は良く写りませんでした。深谷市のちむらさんは細長い尾を捕らえています。HP「Chimura's Astronomy Page」の画像をご覧下さい。
 次に、冬の大三角形の東に昇ってきたC/2001HT50を撮影しました。まだ12等級ほどですが、しっかりした尾が北に伸びています。もう少し長焦点で狙いたいところです。
 最後に、北斗七星の近くのC/2002RX14をまだ北東20°に昇ってきたばかりでしたが、翌朝の撮像に備え早めに撮像しました。写真のようにダスト?の尾が伸び彗星らしい姿で、当分楽しめそうです。

 それから、神奈川県でイプシロン130+BJ−41Lで撮影した素晴らしい画像や家庭菜園を紹介されているサカキさんのHP「天体写真と畑のホームページ」をリンクさせていただきました。サカキさんは、私が親子で参加しているロボット・スカベンジャー競技が行われる「ロボットグランプリ」の実行委員をされています。今後ともよろしくお願いいたします。


 1月10日(金) 南小観望会
南小観望会 夕方、6:30から子供が通っている行田市立南小学校で星の観察会が行われました。4年生と6年生が対象で児童、父兄併せて約100人の参加者がありました。
 7人で10台の望遠鏡を用意しました。あいにくの薄曇りでしたが月と土星を観望して戴くことが出来ました。
 写真は、校長先生が撮影して下さった観望会風景で、私が持参したC−8(セレストロン製20cmシュミットカセグレン望遠鏡)+EM−10USD(高橋製電動マウント)で土星を観て戴いているところです。
 望遠鏡を持参して参加していただいたみなさん、学校の諸先生・PTAの役員のみなさん、そして参加して下さったみなさん寒い中ご苦労さまでした。


 1月 5日(日) 工藤・藤川彗星双眼鏡で見えた
1月5日の工藤・藤川彗星 昨夜からの晴天が続きましたので、AM4:00に起きてC/2002X5(工藤・藤川彗星)を撮像しました。起きたときには、まだ同彗星は昇って来ていませんでした。やっと昇ってきたAM4:40ごろ導入しピント・構図合わせをしてAM5:00頃から撮像に移りました。前回よりさらに高度を下げ薄明の始まるAM5:40で15°以下と低空での撮像になってきました。
 撮像後、7×50双眼鏡で初めて眼視で見えました。近くの6.8等の恒星とほとんど同じくらいに見えました。予想よりやっぱり1等級ほど暗いようです。 


 1月 4日(土) 土星とM1(かに星雲)大接近
1月4日のC/2002V1 今日は、昼間から晴天の観測日和でした。PM6:30に外食から帰ってあわてて望遠鏡を準備をしてモータードライブの電源を入れた途端にコードのヒューズが光りました。逆電をしてしまいました、仕方ないのでD2(ホームセンター)に3アンペアのヒューズを買いに行きました。
 気を取り直してまず、夕方ペガススの四辺形の東にいるC/2002V1の撮像を始めたのがPM8:00でした。8等級に増光している情報がありましたので期待して撮像しましたがご覧の通り尾は写りませんでした。
 C/2002V1の撮像が終わる頃には、土星がほぼ南中してきました。 15cm反射で撮像しましたが、あまりにも近づきすぎ土星に埋もれてM1を写し出す事が出来ませんでした。もう少し離れた頃もう一度狙ってみようと思います。


 1月 2日(木) 初詣
2003年初詣 
 朝、起きて窓を開けると近くの家の屋根と車の上が雪で真っ白でした。
 風も少しあって寒い一日でしたが、恒例の初詣に地元の八幡神社にお参り行きました。
 お参りをしてから、子供がおみくじを引きました。息子は「小吉」、娘はなんと「大吉」でした。今年も良いことがありそうな予感がします。それからお守りを買って記念写真を撮りました。
 
 ところで、いよいよ土星がM1(おうし座かに星雲)へ接近してきました。最近の接近の様子が大島さんのHP「天文と科学のページ」に、紹介されています。また、昨年の12月30日の火星食をとらえたみごとな画像もありますのでぜひご覧下さい。
 


 1月 1日(水) 謹賀新年
 昨年の3月にHPを開設して初めての年越しでした。AM0:00を過ぎてすぐに前日の31日(大晦日)に準備していたトップページを更新しました。
 午前中は、私の実家(昔、何度もこの時期カノープスが見えたところです。)へ年始の挨拶に行き、午後からは子供(長女)の福袋を買いに吹上のアピタに行きました。数年前までは、初売りは2日だったのですが不況のためか競争で多くのデパートが元旦に初売りをやるようになったようです。スーパーも最近は深夜の12時まで営業しています、便利なような気もしましが夜中や元旦ぐらいはみんなお休みでも良いのではないかと思っているのは、私だけでしょうか?



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