天文台日記

 5月31日(金) ワールドカップ開幕
 待ちに待った、日韓共催のワールドカップが開幕しました。開幕戦の「フランス対セネガル」は、何と前回優勝のフランスが0対1で敗れました。予選リーグの第1戦に敗れた国は、予選を突破できないというジンクスがあるそうですが、王者フランスにはそのジンクスを破って、ぜひ日本でもプレーを見せてほしいものです。
 明日、6月1日からは、日本でも新潟・札幌を皮切りに試合が始まります。そして、6月4日にはいよいよ「日本対ベルギー」戦から「トルシエ・Japan」の世界への挑戦が始まります。
 この「天文台日記」も、「ワールドカップ観戦日記」に変わってしまいそうです。ワールドカップ期間中は、星見はひと休みです。日本は、とにかく、まず1点、次に1勝、それから予選リーグ突破です。
   ガンバレ 日本,  ガンバレ 韓国

 5月29日(水)
 一週間ぶりの日記の更新です。
 じつは、23日の夕方帰宅してパソコンのスイッチを入れましたが立ち上がりません。どうもハードがおかしいようです。いい機会でしたので、週末に新しいパソコン(Pentium4 1.7G,WindowsXP-HE,DVD-RW付き)を購入、やっと今週から真ともに使えるようになりHPも更新できるようになりました。
 OSもXPになりましたが、心配したソフトも無事インストール出来ました。ただし、最初はプリンターのドライバーがうまく組み込めませんでしたが、なんとかプリント出来るようになりました。
 古いパソコンも直りそうなので、冷却CCD撮像専用に使用したいと思っています。やっぱり、パソコンは2台あると何かと便利そうです。
 これで、メガピクセルの冷却CCDの撮像・画像処理がストレスなく出来るようになりました。

 5月22日(水)
 今日の通勤途中のラジオで、流星群のもとである「ダストトレイル」が地上から始めて観測されたと、ニュースが報じていました。
 夕方帰宅後、調べると今年12月に接近するコプフ彗星の軌道上の「ダストトレイル」を日本の東京大学木曽観測所の105cmシュミットカメラで始めて捕らえたと言うものでした。
 他の、流星群の母天体のダストトレイルが捕らえられれば、流星雨の予報も正確になり、またアッシャー博士の理論も証明されるのでしょうか。いったいどんな画像で、どんな装置で観測されたのでしょうか、興味があるところです。今後の研究が楽しみです。

 5月21日(火)
超新星SN2002cr 今月になって5月2/3日以来、2日目の星空でした。月明かり(月齢9)はありましたが、贅沢は言っていられません。まず、PM9:00頃からSKY90(RD焦点)で「池谷・チャン彗星」と超新星「SN2002cr」を撮像、続いてPM11:00過ぎからFCT−65(RD焦点)に変えて再び「池谷・チャン彗星」を撮像しました。
 AM0:00撮影が終わる頃には、池谷・チャン彗星は、天頂近くまで昇っていました。
 撮像前に、C−8(20cmシュミット・カセグレン)+Er.32mm62倍で同彗星を観望しましたが、球状星団を淡くしたようで、さすがに暗く・小さくなって来た印象です。

 5月19日(日)
 天文雑誌にも予告されていましたが、5月18日(土)にタカハシの直営店「スターベース」のホームページがリニューアルしました。「更新記念特別販売商品」や「スターベース名古屋の移転3周年在庫処分市」などいろいろなお買い得品が紹介されていました。今、タカハシ製品の購入を計画されている方は、一度HPを訪れて見ることをお勧めします。また、タカハシ製品の修理価格も詳しく紹介されていました。

 5月17日(金)
 もうみなさんご存じでしようが、きょう午後3時過ぎにワールドカップ日本代表メンバー23人が発表になりました。ニュースで何回も報道していましたが、特に注目はマリノスの中村俊輔がメンバーから漏れたのとベテランのジュビロのゴン中山とアントラーズの秋田が選ばれた事でしょう。
 わたしが注目したのは、ジュビロの名波が選ばれなかった事です。けがの回復が遅かったのか、もしくは、ここ3試合のフラット3の崩壊に危機感を持ったトルシエがディフェンスの強化に秋田を選んだのかどちらかでしょう。中盤に名波が入ればディフェンスもバランスが良くなると思うのですが。フォワードには、中山が加わりましたがやはりアントラーズの2人特に柳沢の復活が鍵を握っているでしょう。
 前にも書きましたが、中田・小野・中村3人が中盤に揃うのを楽しみにしていましたが残念です。しかし、ケガによるメンバーの入れ替えは、ワールドカップ本番の試合直前まで可能だそうですので、わたしは、まだ諦めていません俊輔が戻ってくるのを。
 ワールドカップも、もうすぐです。日本で開催されるのはたぶん生きている内には、ハレー彗星と同様最初で最後なので、この時期だけは星空(特に彗星)を忘れて楽しみたいものです。(梅雨時期の開催でよかった。)

 5月16日(木)
 これから数日間は、池谷・チャン彗星(C/2002C1)とM13(ヘルクレス座球状星団)が接近して撮影・観望の良い対象になっているはずですが、この所の天候ではお手上げです。
 撮影が出来ないので、ちょっと画像処理を勉強してみようと、岡野邦彦氏 著「冷却CCDカメラによる 天体撮影テクニック」を購入しました。恥ずかしい事に、未だにまともなフラットフレームを撮ったことが無いほど画像処理は勉強不足でしたの、これから少しは、綺麗な画像がHPにUP出来るようになれば良いのですが?
 それから、J.T.B.Show2002(日本望遠鏡・双眼鏡ショー)の開催(6月15/16日)が約1ヶ月後になりましたが、タカハシのHPに出品が予定されている噂のFRC−300の試作品の仮組立画像が紹介されいます。部品が塗装・処理されていない試作途中の珍しい画像ですので是非ご覧下さい。また、新製品としてHI−LE2.8/3.6高倍率用アイピースと31.7 2×バローが発表されています。特にHI−LEは、試作品を試用したCSTの早川氏によるとSKY90+EXQ1.6×+HI−LE2.8で惑星が非常に良く見えると言っていました。楽しみな新製品です。

 5月12日(日)
ベランダ天文台 5月に入ってから、ほとんど晴れません。晴れたら池谷・チャン彗星も撮影したいし、他にも串田さん発見の超新星やリニア新彗星など撮像出来る対象がたくさんあるのにほとんど諦め、完全休養です。
 今日は仕方なしに、前から撮影したいと思っていた「ベランダ天文台」の全景と望遠鏡をデジカメで撮影しました。
 写真は、母屋の屋根に登り北東の方向を写しました。写真左の屋根が望遠鏡から見て北西方向で冬場の赤城おろしの北風よけになっていて、その屋根の下の2階の屋根裏部屋からベランダに出られるようになっています。
 いつもの画像は、こんなところで撮像しています。
 この撮影の為に、デジカメ用のワイドコンバーションレンズ(0.6×)を新たに購入しましたので、天気の良い青空の時に望遠鏡など機材も撮影してHPの「観測システム」に画像を少しずつ乗せて行きたいと思います。

 5月 5日(日) こどもの日
ぐんま子供の国からくり時計 連休中、子供をどこにも連れていかなかったので、朝から長女が「ぐんま子供の国」に行きたいと言い出しました。数年前、やはりGWに行ったときに駐車場になかなか入れないほど混んでいたので、今日は、朝早くから遊びに来ている人たちが帰るPM3:00頃に着くよう午後に出発しました。計画は、大成功でPM2:30頃群馬県太田市の「ぐんま子供の国」に着きましたが、それほど待たないで駐車場に車を止めることが出来ました。
 駐車場の歩道で、なんと「天文と科学のページ」の大島 修さんに偶然お逢いしました。お互いに、家族(子供)サービス大変ですね。

 今年になって、日本人による新天体発見が相次いでいますが、こんどは5月1.701日(UT)に山梨県星の村天文台の串田麗樹さんがおとめ座のNGC5468に超新星「SN2002cr」を16.5等級で発見しました。その後の観測では、タイプはTa型で14等級台に増光しているようです。

 また、池谷・チャン彗星はGW中5月2/3日の1日しか撮像出来ませんでしたが、今月の5月17日PM12:00前後に球状星団 M13 に約2度まで接近するようです。肝心の彗星は除々に暗くなって来ていますが、天気に恵まれたら撮像したいと思います。

 5月 3日(金) 憲法記念日
 (前日からのつづき) AM0:30頃とりあえず撮像を終わりにして、8×42双眼鏡で池谷・チャン彗星を観望しました。3月の夕空の時と違って、高度も高くコマも大きくなっているので星図で位置を確かめなくてもすぐ見つかるほど良く見えました。
 すでに、月が昇って来ていましたがあまりにも良く見えていたので、AM1:00から撮像を再開、例によって2分×60コマ連続撮像をセットしました。
 結果は、前日のPM11:00過ぎの画像よりも月明かりの中でのAM2:00〜3:00過ぎに撮像した画像のほうが尾が淡いながら良く写りました。比較はしていませんが、先月から使い始めたLPS−P1(光害カット)フィルターの効果もあるようです。

 今日から、GW後半ですが道路渋滞情報を見ると、どこかに出かける気になれません。それと、池谷・チャン彗星の連続撮像中(4月29日)にパジャマのままうたた寝してしまったため少々風邪気味なので、散らかっている機材とパソコン部屋、それとパソコンのハードディスクの中のデータでも整理しながら休日を過ごそうと思っています。

 5月 2日(木) 
 PM7:00からサッカー国際Aマッチの日本対フォンジュラスをTVで観戦、結果は3対3の引き分けでした。中村俊輔のFK・CKからの2ゴールは、芸術的でしたが、フラット3は本番のワールドカップに向けちょっと不安です。しかし、中田・小野それに中村の3人とも中盤入った攻撃陣の日本代表を想像するとわくわくしますね。

 さて、サッカーが終わる頃には池谷・チャン彗星が北東の空に昇って来ていました。今晩は、PM12:00頃まで月明かりに邪魔されないで撮像できます。
 PM10:00頃から、まずメインのBJ−30Lで3分×20コマ連続撮像、次にBJ−30Cによるカラー撮像を2分×10コマ行いました。連続撮像後ダークフレームを取得している頃には月齢20の月が昇ってきました。(5月3日につづく)



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