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平成31年(令和元年)度 事業報告


第3回公民館等職員研修会を開催しました。

令和2年1月24日(金)午前9時50分〜12時00分
          行田市中央公民館 第1学習室(参加者47名)
 今年度も本協議会の研修事業の一環として、公民館等職員を対象とした研修会を行田市中央公民館において開催しました。
 この研修会は公民館の運営に必要な基礎的かつ実践的な知識及び技術等について研修を実施し、公民館職員としての資質の向上を図ろうとするものです。
 開催にあたり、関根操協議会会長より主催者あいさつがあり、つづいて全国公民館連合会石川正夫会長より来賓のご挨拶をいただき、研修に入りました。
 始めに事例発表として、今年度8月に行われた全国公民館研究集会 関東甲信越静公民館研究大会栃木大会の第4分科会において発表した「地域の連携を深める公民館事業・フウリン草展〜公民館・自治会・学校が一体となって実施する地域連携・青少年健全育成事業〜」について深谷市八基公民館館長、澤出晃越氏に発表していただきました。フウリン草は種から育て、栽培がとても難しい植物です。これが子育てにも通じるものがあるということでほぼ1年を掛けて地域全体が一体となり事業を行っている様子に、参加者はとても感心しているようでした。
 講演は先程と同じ八基公民館の澤出晃越館長に「渋沢栄一の足跡と深谷」というテーマでお話していただきました。八基公民館は、2024年度に新一万円札の肖像になる渋沢栄一の生誕地である深谷市血洗島の隣下手計にあり、公民館には渋沢栄一記念館が併設されています。講演では、渋沢栄一の生い立ちから実績、思想など分かり易く丁寧に説明していただき、2021年のNHK大河ドラマ「青天(せいてん)を衝(つ)け」に採用されたこともあり、参加者皆関心も高く終了後のアンケートには「とても興味深く勉強になった」「大河ドラマが楽しみ」という声が多く、中には「来年度、講座を予定していて大変参考になった」との声もありました。是非、八基公民館、渋沢栄一記念館を訪れてみてはいかがでしょうか。
 最後に関根操協議会会長より謝辞を述べ、第3回公民館等職員研修会は終了しました。
      
          澤出館長                  会場の様子

令和元年度 新任職員研修会を開催しました。

令和元年10月11日(金)午前10時20分〜午後4時
             行田市中央公民館(参加者28名)
 本協議会の研修事業の一環として、公民館経験2年未満の新任職員を対象とした研修会を今年も行田市中央公民館において開催しました。
 この研修会は、公民館運営に必要な基礎的かつ実践的な知識及び技術などにについて研修を行い、公民館職員としての資質の向上を図るとともに、他市町村との広域な交流の場を設けることもねらいとしています。
 開催にあたり、関根操協議会会長より主催者あいさつがあり、続いて全国公民館連合会石川正夫会長より来賓のご挨拶をいただき研修に入りました。
        
          関根会長                 石川会長
 午前の部は、「地域のニーズに応える公民館事業〜春日部市の取り組みから〜」というテーマで、春日部市中央公民館 社会教育主事 山下剛史氏に、春日部市が取り組んでいる多様な事業についてお話をしていただきました。まず、参加者同士の自己紹介から始まり、続いて公民館で様々な事業を始めるにあたり、「国や県の動向をおさえつつその中から事業展開のヒントを見つける」、「地域の方々との会話の中から地域課題の解決のワードを拾い上げる」など山下さん流の公民館活動を充実させる為の取り組みについて、時間いっぱいの発表を聞かせていただきました。
 午後の部は、埼玉県教育局市町村支援部生涯学習推進課 社会教育主事 藤井隆光氏による講義が行われました。始めのアイスブレイクにより会場の緊張感もほぐれ、藤井先生のテンポよい解説に参加者の皆さんの顔にも笑みがこぼれるなど、リラックスした雰囲気の中で講義が行われました。続くワールドカフェ方式を用いた地域課題解決学習では、同じ地域課題を掲げた参加者同士でグループとなり、自身の体験などをもとに話し合い、その後ホストと旅人に分かれ別のグループの人たちと意見交換を行いました。参加者の皆さんが熱心に取り組んでいたので、それぞれの地域課題ごとのテーマが書かれた模造紙は、沢山の意見が書かれた付箋でいっぱいになりました。
 研修終了後のアンケートでは「他の自治体の職員との意見交換ができ、有意義だった」という声を多数いただきました。この研修で市町村を超えたつながりもできたのではないでしょうか。今日のこの研修が今後の公民館運営の一助になることを願います。
  
     山下氏             会場の様子            藤井氏


第41回全国公民館研究集会
第59回関東甲信越静公民館研究大会 栃木大会が開催されました。

令和元年8月22日(木)、23日(金)
 宇都宮市文化会館大ホール(全体会会場)12:00〜16:00
 宇都宮共和大学(分科会1・3・4・8)
 宇都宮市中央生涯学習センター(分科会2・5・6・7・9)
 「公民館から発信する地域づくり」〜地域課題解決を通した地域コミュニティの活性化を目指して〜をテーマに第41回全国公民館研究集会第59回関東甲信越静公民館研究大会栃木大会が2日間にわたり栃木県宇都宮市にて開催されました。
 第1日目の全体会の開会行事は、栃木県さくら市の公民館アイドル養成講座修了生で現在も「ご当地アイドル」として活躍している2組の元気いっぱいなパフォーマンスでスタートしました。開会のことば、挨拶につづき全国公民館連合会の表彰式があり、優良職員5名、永年勤続職員45名(うち埼玉5名)、功労者1名に表彰状の授与、その後に文科省の施策説明がありました。
 次に「地域課題解決学習から地域創生へ」というテーマで学校法人文教大学学園理事長、野島正也氏による基調講演が行われ、つづいて広島県大竹市玖波公民館主事の河内ひとみ氏による事例発表、地域コミュニティの形成を目指した公民館活動「人が変わりまちが変わる『学びのカフェ物語』」が発表されました。その後、野島氏と河内氏によるトークセッションが行われました。
   
      表彰式              野島氏            河内氏
 第2日目は9つの分科会が2つの会場に分かれ、テーマごとに事例発表、質疑応答、意見交換が行われました。埼玉県は第4分科会(学校・家庭・地域の連携)での事例発表を深谷市八基公民館の澤出館長が「地域の連携を深める公民館事業・フウリン草展〜公民館・自治会・学校が一体となって実施する地域連携・青少年健全育成事業〜」というテーマで行い、70人を超える参加者のもと、文部科学省国立教育政策研究所生涯学習研究部 総括研究官の志々田まなみ氏 に助言をいただきました。
          
            澤出館長           分科会の様子
            
                    志々田氏
 次の第42回全国公民館研究集会、第60回関東甲信越静公民館研究大会千葉大会は、東京オリンピック開催の関係で2020年11月19日(木)20日(金)に千葉県船橋市にて開催されます。

令和元年度 定時総会を開催しました。

令和元年5月22日(水)午後1時30分〜午後4時
行田市教育文化センター「みらい」において
 元号が「令和」となり初めての定時総会が開かれました。
 はじめに関根会長によるあいさつがあり、続いて来賓としてご臨席いただいた、埼玉県教育局市町村支援部生涯学習推進課課長 横松伸二様、公益社団法人全国公民館連合会会長 石川正夫様よりご祝辞をいただきました。
 また、公益社団法人全国公民館連合会事務局長 上村忠男様にご登壇いただきました。
 総会では平成30年度事業報告及び収支決算報告、会則の一部改正、令和元年度役員の承認並びに事業計画及び収支予算などについて審議が行われ、それぞれ承認されました。
 総会につづいて、第1回の研修を兼ねた講演会が開催されました。講師として、銀座パートナーズ法律事務所よりパートナー弁護士で法学博士の岡本正先生をお招きし、「防災教育を自分ごとに〜大災害時のニーズと生活再建の知識の備え」をテーマにご講演いただきました。先生は東日本大震災の直後から被災地の法律相談事例の集約や分析を担当され、それを基に復興に資する新しい法制度や仕組みの政策提言を行い法改正等の実現に携わったそうです。何万という被災地の声を目の当たりにしてきた先生のお話は、「災害から命を守り生き延びる防災教育」だけでなく「生活再建のための防災教育」として法律や制度を知識として備える重要性を教えてくださいました。
 公民館は、災害時における避難所の役割を担っておりますが、平常時から防災にかかわる学習の場としての公民館を再確認する、大変中身の濃い講演会となりました。
 
                               関根会長
 
         横松課長                  石川会長  
     横松氏 石川氏 上村氏             岡本正先生