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平成28年度 事業報告

第3回公民館等職員研修会(行田会場)を開催しました。

平成29年1月27日(金)午前9時50分〜午後3時10分
            行田市中央公民館 第1学習室(参加者52名)

今年度も本協議会の研修事業の一環として、公民館等職員を対象とした研修会を行田市中央公民館において開催しました。
 この研修会は、公民館の運営に必要な基礎的かつ実践的な知識及び技術等について研修を実施し、公民館職員としての資質の向上を図ろうとするものです。
 開催にあたり野口信夫協議会会長による主催者あいさつがあり、続いて全国公民館連合会石川正夫会長、全国公民館連合会上村忠男事務局長のご紹介の後、研修に入りました。

    
         栗原保氏              栃金幸男氏   金子操氏

    

午前の部は日本映画大学講師の栗原保先生をコーディネーターに迎え、2つの公民館の事例発表が行われました。

1つ目の事例では、吉見町南公民館の金子操館長による「地域に根ざした公民館運営をめざして」という内容で発表が行われました。吉見町では地域住民と地区公民館の橋渡し役である「公民館委員」という吉見町独自の制度が設置され、事業に参加・協力しながら地域と公民館を結ぶパイプ役として重要な役割を果たしています。「家庭教育学級」や「七夕まつり」など様々な事業があり、内容によってPTA研修委員、母子愛育会が担当スタッフとして加わることによって、公民館活動の効果をより高めています。

つづいて、羽生市岩瀬公民館の栃金幸男館長による「学校、地域と連携し子どもたちとふれあう」〜みんなで・楽しむ・ふれあい広場について〜の事例発表が行われました。羽生市では、地域の人たちと協働のまちづくりを目指し、社会教育団体との連携を深めるため、学校・各団体・公民館が日常的に交流し、お互いに信頼関係と協力意識を深めています。

また、学校や地域と連携したまちおこしとして、実行委員会組織で昔の遊びを体験しながら世代間交流を図り、地域の人たちとの協働や学校・家庭・地域の活動の支援と自主的な活動を推進しています。主な活動としては、「ミニSL試乗会」や「すいとん作り」などが行われています。

栗原保先生からは、2つの事例発表をもとに「地域性を活かし」&「地域に根ざした」公民館経営を考えるという視点で、質問形式による協議が行われ、活発な意見が交されました。

    

        石川正夫会長

午後の部は、全国公民館連合会会長石川正夫氏を講師に迎え、「公民館職員の目配り・気配り・心配り」についての講演が行われました。公民館関係法規をはじめ、目指す公民館像や公民館職員としての心構えなどをお話しいただきました。

「当たり前のことが当たり前にできる」、「些細なことの積み重ね」といった意味合いをもつ「凡事徹底」という言葉は、公民館において仕事をする上で大変重要で関係の深い言葉でした。

また、公民館職員はアイディアと熱意次第で、より良い公民館にしていくことができるというお話がとても印象的でした。

昨年度に続き今回の研修会も、事例発表と講演という形で行われましたが、参加者からは市町村により公民館の運営が異なることによって取り組みに違いがあることが参考になった。公民館職員としての心構えを再確認できたという感想が多くあり、誰もが、ちょっと立ち寄ってみたくなる公民館をめざして、これからの公民館活動に生かされていくことと思います。


平成28年度 新任職員研修会を開催しました。

平成28年10月27日(木)午前10時20分〜16時00分
              行田市中央公民館において(参加者40名)

今年も本協議会の研修事業の一環として、公民館経験2年未満の新任職員を対象とした研修会を行田市中央公民館において開催しました。

この研修会は、公民館運営に必要な基礎的かつ実践的な知識及び技術等について研修を行い、公民館職員としての資質の向上を図るとともに、他市町村との広域な交流の場を設けることもねらいとしています。

開催にあたり、野口信夫協議会会長より主催者あいさつがあり、つづいて全国公民館連合会石川正夫会長より来賓のごあいさつをいただき、その後研修に入りました。
 国立教育政策研究所社会教育実践研究センター専門調査員の市川重彦先生を講師に迎え、「これからの公民館を考える」をテーマに午前午後を通した研修が行われました。 


      石川会長             野口会長          市川重彦氏

研修は、同じ市町村が重ならないように分けられた4人グループでスタートしました。

午前の部は、前半に「法令・調査からみる公民館の意義と役割」という内容で講義が行われ、後半は、「公民館職員に求められるスキル」をテーマとした、ワークショップを行いました。市川重彦先生より、教育基本法、社会教育法、公民館の設置及び運営に関する基準等について新任職員にも分かりやすく丁寧な説明が行われ、公民館職員としての基礎的な知識を学ぶことが出来ました。また、グループ毎に日常生活の中での小さな失敗談や、それぞれの公民館での運営上の悩みや事例などを話し合い、それを付箋に書き出し、活発な情報交換が行われました。

       
  

午後の部は、前半に「変化する社会と求められる公民館〜近年の答申を中心に〜」とした講義が行われ、特に学校教育、家庭教育、社会教育の連携の重要性について学ぶことができました。

後半は「公民館事業Redesign〜目標と評価の視点から〜」についてのワークショップが行われました。午前中に引き続き、ワークショップで上がった意見をもとに、付箋を使ってそれぞれ評価指標を書き出しました。また、さらに午前中のグループから席を移動し、他市町村との情報交換が行われ有意義な研修会となりました。

       

今回は新任職員にとって大変ハードな内容の研修でしたが、参加者は皆熱心に取り組み、今後の公民館事業に対する新たな視点を得られ、充実した1日となりました。


第38回全国公民館研究集会in神奈川
第57回関東甲信越静公民館研究大会inさがみはらが開催されました。

平成28年8月25日(木)〜26日(金)
相模女子大学グリーンホール(全体会会場)
ソレイユさがみ 他5会場(9分科会会場)

「『今、なぜ公民館が必要とされているのか?』〜公民館の存在意義を問う〜」をテーマに第38回全国公民館研究集会が2日間にわたって神奈川県相模原市で開催されました。今年度より毎年、全国7地区で全国公民館研究集会とブロックの公民館研究大会との合同大会を実施することになり、この神奈川大会が新方式での最初の大会です。大会は、関東甲信越静地区をはじめとする全国の公民館関係者、生涯学習・社会教育関係者が「未来へつながるまち 相模原」に集い、研究討議をとおして知見と交流を深め、今後の各地域の公民館活動の、より一層の充実と発展を図ることをめざすものです。

まず、第1日目の全体会は、アトラクションとして相模原市千木良のお小昼一座による方言劇「お小昼のひととき」で幕が上がりました。

開会行事ではあいさつに続き表彰式が行われ、全国公民館連合会表彰では優良職員5名、永年勤続職員20名、公連勤続職員2名が、関東甲信越静公民館連絡協議会表彰では、功労者3名の方々に表彰状が授与されました。

     
    相模原市千木良のお小昼一座
             表彰式

 「お小昼のひととき」


次に、「自治と分権〜公民館の本質と新たな役割〜」という演題で、東京大学大学院教育学研究科教授 牧野篤氏による基調講演が行われました。 

続いて「公民館が果たす ひとづくり・まちづくり」というテーマで、コーディネーターに神奈川大学人間科学部人間科学学科准教授 齋藤ゆか氏、アドバイザーに前出 牧野氏を迎え、3人のパネリストから活発な意見が述べられました。


       

   牧野篤氏による講演      アドバイザー:斎藤氏、牧野氏
                     パネリスト:佐藤氏、宮城氏、中村氏 


2日目は、9分科会に分かれてそれぞれの研究テーマごとに事例発表形式で進められました。第8分科会「地域文化の伝承」では、埼玉県行田市地域文化センター松井隆館長による「将来を担う人材を育成する公民館活動〜「真名板薬師太鼓」等を通して郷土愛を育てる〜」と題した発表が行われ、充実した質疑応答の後、昭和女子大学興梠寛教授より助言をいただき閉会となりました。

 全国7つの会場で実施される最初の今大会は、北は宮城県、南は沖縄県から800名を超す参加者があり、29年度、群馬県前橋市で開催予定の第39回全国公民館研究集会・第58回関東甲信越静公民館研究大会群馬大会につながる大会となりました。

      
      第8分科会発表者 松井隆氏    助言者:昭和女子大学 興梠寛氏

       
          第分科会場               分科会場


平成28年度 定時総会を開催しました。

平成28年5月20日(金)午後1時30分〜午後4時30分
行田市教育文化センター「みらい」において

 野口信夫会長による主催者あいさつ、来賓としてご臨席いただいた埼玉県教育局市町村支援部長 安原 輝彦様、公益社団法人全国公民館連合会事務局長 上村 忠男様よりご祝辞をいただきました。
 また、埼玉県教育局市町村支援部生涯学習文化財課主席社会教育主事 大塚 成穂様にご登壇いただきました。
 総会では、平成27年度事業報告及び収支決算報告、平成28年度役員の承認並びに事業計画及び収支決算などについて審議が行われ、それぞれ承認されました。
 総会に引き続き、フリーアナウンサーの遠藤泰子さんを講師にお迎えし、「聞くは人間関係に効く」というテーマで講演会を開催しました。
 TBS退社後フリーとなられた遠藤さんは、現在、ラジオの「永六輔の誰かどこかで」「森本毅郎スタンバイ」に出演するほか、講演、話し方研修、ナレーション、朗読など幅広い活動をされています。歯切れよく、テンポよく、それでいてやわらかな遠藤さんのお声は、参加者の耳に心地よく響くとともに、「聞くは人間関係に効く」というキーワードの意味するところが、強く心に刻まれました。
 そして、会話から生まれる絆や人と人とのつながりへの思いが感じられた、心に残る講演会となりました。

     
                                  野口会長
       
  安原輝彦氏、大塚成穂氏、上村忠男氏         安原部長
      
         上村事務局長               遠藤泰子先生