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平成27年度 事業報告

第3回公民館等職員研修会(川島会場)を開催しました。

平成28年1月28日(木)午前9時50分〜午後3時15分
                    川島町役場 大会議室 (参加者 54名)
 今年度も本協議会の研修事業の一環として、公民館等職員を対象とした研修会を木の香りただよう川島町役場新庁舎大会議室において開催しました。
 この研修会は、公民館の運営に必要な基礎的かつ実践的な知識及び技術等について研修を実施し、公民館職員としての資質の向上を図ろうとするものです。
 開催にあたり野口信夫協議会会長による主催者あいさつ、川島町教育委員会中村教育長より来賓あいさつをいただき、その後研修に入りました。
          
            野口会長            中村教育長
 
  
     冨塚一資氏          大谷直久氏         森下昌市郎氏

 今回の研修は2部構成で、午前は事例発表午後は講演という形で行いました。
 午前の部は助言者に富士見市水谷公民館長 冨塚一資氏を迎え、神川町中央公民館長 大谷直久氏の発表から始まりました。発表は『気』のやどる場所、神川町の紹介と今年度埼玉教育ふれあい賞受賞の「鮭の飼育・放流事業」の報告とお礼に始まり、「公民館からの情報発信―神川町の二人の偉人」と題したフルカラーのレジュメとパワーポイントを使ったもので、世界遺産富岡製糸場に絡んだ絹産業の発展に関る原善三郎、木村九蔵という二人の偉業についてでした。
 つづいて、「埼玉県教育委員会優良教育施設表彰」の深谷市深谷公民館 森下昌市郎氏による「地域の資産を生かした公民館事業」の発表は、深谷市の概要を絡めながらパワーポイントを使った「サケの放流事業」の発表を中心に「日本酒教室」「ブーメラン竹とんぼ教室」「華の宿場まつり」等、人的資産、物的資産を活用した特色ある事業の説明でした。ゆるきゃら日本一の「ふっかちゃん」の紹介もあり、「夢を育み 明日に飛翔する 笑顔都市 ふかや」を将来都市像としています。
 まとめとして、「地域に根差した」というのがキーワードになりますが、公民館とカルチャーセンターの違いは何か、公民館はカルチャーセンターと同じことをやっていては駄目である、敷居を低くしてまず来てもらう。「来るものは拒まず、去る者は追う」という気持ちで、公民館職員自ら楽しむこと、どのように付加価値を付けていくかが大事という助言をいただきました。また、水谷公民館ゼロ予算事業の紹介も大変参考になりました。

         
          石川会長             藤井敬三氏
 午後の部は、始めに石川正夫全国公民館連合会会長より来賓のあいさつをいただき、つづいて、シニア大楽理事長の藤井敬三氏を迎えて、「成功する講師選びのポイント」〜楽しくなければ伝わらない〜と題したご講演をいただきました。講演の中で特に「講演のタイトルが人を集める(13文字以内)」「脳は何時からでも鍛えることが出来る」「ユーモアが大事、笑顔をつくるだけでたのしくなる」という言葉が印象に残りました。藤井先生の指導の下、全員で笑み筋体操をし始めから終わりまで笑い満載の講演でした。

  
                       笑み筋体操
 今回の研修会は事例発表と講演という形をとりましたが、参加者からは他の公民館の事例も知りたい、まずは職員は笑顔からという感想があり、それぞれが自分の館に戻り、これからの公民館運営に生かされていくここと思います。

第56回関東甲信越静公民館研究大会が開催されました。

平成27年11月14日(土)
  東京都小平市ルネこだいら    
 第56回関東甲信越静公民館研究大会が「公民館 その新たな可能性」〜東京発、戦後70年目の温故知新〜をテーマに、東京都小平市ルネこだいらにおいて開催され、当協議会からは65名が参加しました。
 今大会は、一日のみの開催でしたが、ジャズオーケストラの演奏につづき江戸芸かっぽれで華やかに幕が上がりました。
    
 あいさつ、公民館関係職員の表彰につづき、次年度開催の神奈川県の皆さんと木下会長からの言葉、そして大会旗引継ぎで開会行事が終了しました。
       つづいて「持続可能な社会づくりと公民館」と題して、湊川短期大学副学長(神戸大学名誉教授)末本誠氏による基調講演が行われ、持続可能な社会づくり(ESD)の拠点としての公民館のあり方について語られました。
 昼食をはさみ、午前の講演内容を受け「持続可能な社会づくりと公民館の新たな可能性」をテーマにシンポジウムが行われました。末本氏を含む4人のシンポジストの活発な提案や事例紹介を司会の日本体育大学教授の上田幸夫氏が巧みにまとめ、開催時間を目いっぱい使った濃密な時間となりました。閉会行事として、参加者全員での公民館のうた合唱で幕を閉じました。
 今大会が、地域を基盤とした人びとの課題解決に向けた活動拠点という基本に返って、公民館が果たすべき新たな役割を見出す機会になったことは間違いありません。来年度からは各ブロック大会が全国の冠を付け、新たなスタートを切ります。神奈川での再会を願って、散会となりました。

第37回全国公民館研究集会in鳥取が開催されました。

平成27年10月15日(木)〜16日(金)
鳥取県鳥取市とりぎん文化会館(全体会会場)
鳥取県鳥取市民文化会館他4会場(5分科会会場)
 「『未来を拓く公民館力』〜人が輝き 地域がきらめく〜」をテーマに第37回全国公民館研究集会が2日間にわたって鳥取県鳥取市で開催されました。この大会は、全国の公民館関係者をはじめ、生涯学習・社会教育の関係者等が”広大な鳥取砂丘をいだき、歴史薫る城下町鳥取”に集い、公民館事業のより一層の充実と発展をめざそうとするものです。
   
 まず、第1日目に研究集会参加者全員の総意をもって、以下の4点が宣言されました。
  1.誰もが、ちょっと立ち寄ってみたくなる、魅力ある公民館をつくります。
  2.自己向上の願いが叶う、学びを大事にする公民館をつくります。
  3.人づくり・地域づくりに貢献できる、リーダーが育つ公民館をつくります。
  4.人の温かさと心配りがにじみ、地域の絆をつくる公民館をつくります。
 次に、『「変える力」をマンガに求めて』という演題で、講師 漫画家・京都精華大学学長 竹宮恵子 氏による、記念講演が行われました。続いて、「これからの公民館のあり方」というテーマで、コーディネーターに東京大学大学院教育学研究科教授 牧野篤氏を迎え、5人のパネリストから意見が述べられました。さらに岡山県岡山市立中央公民館主任の重森しおり氏による「公民館推進のためのESD実践」の報告がありました。
 2日目は、5分科会に分かれそれぞれの研究テーマごとに事例発表形式で進められました。当協議会は第3分科会「高齢者の生きがいづくりと公民館」〜高齢者の生きがいづくりの創造〜に参加しました。会場からの質疑応答の後、二人の助言者がまとめ閉会となりました。

 全国の公民館関係者が一堂に会してつどう全国規模の研究集会としては最後の大会となりましたが、2000人近い参加者を得、これからの公民館のあり方を確かめる実り多い大会となりました。
 なお、28年度からは全国7グループでのブロック大会が全国大会となり、7箇所で大会が開かれます。関東ブロックは第38回全国公民館研究集会神奈川大会・第57回関東甲信越静公民館研究大会inさがみはらとして開催予定です。
   

平成27年度 新任職員研修会を開催しました。

平成27年10月2日(金)午前9時50分〜午後3時40分
                      行田市中央公民館において
 今年も本協議会の研修事業の一環として、公民館経験2年未満の新任職員を対象とした研修会を行田市中央公民館において開催しました。
 この研修会は、公民館の運営に必要な基礎的かつ実践的な知識及び技術等について研修を行い、公民館職員としての資質の向上を図るとともに、他市町村との広域な交流の場を設けることもねらいとしています。
 開催にあたり野口信夫協議会会長よりあいさつがあり、その後研修に入りました。
  
       野口会長                   伊勢亀邦雄氏
 今回の研修テーマは『公民館のプロになろう!』です。 
 前半はコーディネーターに三芳町教育委員会生涯学習課長の伊勢亀邦雄氏を迎え、「公民館のプロになろう!」〜公民館の仕事で困ったことありますか?〜というサブテーマで行いました。事前に参加者から、公民館の仕事の中で困ったことや悩んでいること、楽しかったことや充実感や達成感を感じたこと、疑問に思ったことを提出してもらい、研修当日は6人ずつのグループに分かれ、公民館の仕事について活発に討議しました。当日出た意見、疑問、現状をグループごとに模造紙にまとめ、発表し合い、その後伊勢亀氏から人と人を繋いだときに達成感があること、皆さんが自分の意志で考えて行動すること、それぞれの地区のシステムや地域の実態を尊重することが大事などの助言を頂いた後、相互の情報交換をしました。
  
 後半は講師に凱USB代表取締役関橋英作氏を迎え、「公民館のリブランディング」をテーマにご講演いただきました。関橋氏は、一時売り上げが低迷していたチョコ菓子「キットカット」を受験の合格祈願のお守りとしてよみがえらせたプロデュース事業の仕掛け人です。今回の講演は斬新な切り口で、公民館の新しい価値を探し出すためのアドバイスを段階的にわかりやすく示していただき、それはまるで魔法のようでした。公民館には様々な可能性があり、ひとりの幸せを考えれば答えが見つかり、それはやがて全体の幸せにつながる。考えるということはすべてのことから自由になること、それがすべての源というゴールにたどり着きました。
  
        関橋英作氏
 研修後のアンケートでは「他市町村の職員との交流はとても有意義でした」「共通する課題や解決できそうなヒントをもらえました」「失敗をおそれずどんどんチャレンジしていきたい」という感想などもあり、充実した研修となりました。
  

平成27年度 定時総会を開催しました。

平成27年5月29日(金)午後1時30分〜午後4時30分
行田市教育文化センター「みらい」において

 野口信夫会長による主催者あいさつ、来賓としてご臨席いただいた埼玉県教育局市町村支援部長 安原 輝彦様、行田市教育委員会生涯学習部長 猪野塚 敏和様、公益社団法人全国公民館連合会長 石川 正夫様よりご祝辞をいただきました。
 また、公益社団法人全国公民館連合会事務局長 上村 忠男様にご登壇いただきました。
 総会では、昨年度開催の「第36回全国公民館研究集会in埼玉」実行委員会についての事業及び収支決算報告がされた後、当協議会の平成26年度事業及び収支決算報告、平成27年度役員の承認並びに事業計画及び収支予算等の審議が行われ、それぞれ承認されました。
 総会に引き続き、NPO法人プラスアーツ理事長 永田 宏和さんを講師にお迎えし、「公民館を舞台にしたワクワクする講座・プログラムづくり」〜クリエイティブな防災、ものづくり、食関連の講座を事例に〜というテーマで講演会を開催しました。
 永田さんは、冒頭、「風の人・水の人・土の人」というキーワードについて語られ、会場は一気に永田ワールドになりました。不安定プランニングのすすめ、イベントグッズやチラシの良質なデザインにこだわる意味、そして次から次へと講座・イベントのさまざまな事例が語られました。風の人である永田先生のお話は、たくさんの種となり、これから埼玉県のあちこちで少しずつ芽を出していくことと思います。
 永田さんの情熱をたくさん心に受け、実り多い時間を皆さんで共有した講演となりました。
       
       野口会長          安原部長         猪野塚部長
       
       石川会長          永田宏和氏