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平成25年度 事業報告

平成25年度 公民館等職員第3回研修会(東松山会場)を開催しました。

平成26年2月6日(木)午後1時20分〜午後4時25分
                東松山市松山市民活動センターにおいて
 当協議会では、公民館職員としての資質の向上を図ることを目的とした研修会を毎年企画しております。今回は、埼玉県公民館連絡協議会と比企地区公民館連合会の共催で開催し、会場も比企地区東松山市としました。
 「人が集まる!講座・イベントの作り方」をテーマとしたこの研修には、多くの申し込みがあり、大変盛況となりました。講師としてお招きした、「NPO法人男女共同参画おおた」の理事長 坂田 静香先生は、企画したほとんどの講座・イベントが定員オーバーという、この業界では「カリスマプランナー」として有名な方です。平均応募倍率は3.3倍にのぼり、そのノウハウを教えて欲しいと、全国の自治体やNPO、市民団体から講演依頼が多く、現在は日本全国で年間150回以上の講演をされています。
 開催にあたり野口協議会会長(兼比企地区公民館連合会会長)よりあいさつがあり、その後研修に入りました。
 まず、自己紹介に続き、人の集まらない講座の言い訳ワースト3について話されました。
 その後、言い訳を考えるより担当者のモチベーションを高め、企画内容を練ることが重要だと説かれました。「男女共同参画おおた」では「定員割れの講座は予算の無駄遣い」「手に取らないチラシは紙の無駄遣い」を合言葉に事業を進めているそうです。
 次に、企画と広報は掛け算という考えから、企画力向上のためのグループ討議を交え進められました。さらに、企画力と広報力の向上のための考え方について深く、わかりやすく説明され、集客のためのキャッチコピーの重要性についても語られました。
 先生の講座作りへの熱意が会場内を覆い尽くしたようなご講義であり、研修後のアンケートには「実践的でよかった。」「質疑の時間があればもっと良かったが、内容は目からウロコだった。」「チラシの大切さを痛感した。これから工夫していく。」などの感想が寄せられました。
 その後、休憩をはさみ、今回初めての試みとして「しゃべり場」のコーナーを設け、日頃からの公民館事業において、抱いている問題点や質問等を自由に話し合える情報交換の場としました。アンケートによると、この試みも大いに評価を得たようです。
 最後に、全国公民館連合会の石川事務局長からご挨拶をいただき閉会いたしました。
    
 
            

第35回全国公民館研究集会inふらのが開催されました。

平成25年10月17日(木)〜18日(金)
北海道富良野市富良野文化会館(大会会場)他(5分科会会場)
 「地域を育む公民館活動」〜コミュニティづくりに求められる公民館のあり方〜をテーマに第35回全国公民館研究集会が2日間にわたって北海道富良野市で開催されました。この大会は、全国の公民館関係者をはじめ、生涯学習・社会教育の関係者等が”北海道のへそ・実り多き秋の富良野”に集い、実践活動の情報交換や研究協議を行いながら、知見と交流を深め、今後の公民館のあるべき姿を探求し、公民館活動のより一層の充実と発展を図ろうとするものです。
 まず、第1日目に研究集会参加者全員の総意をもって、以下の4点が宣言されました。
 1.誰もがちょっと立ち寄ってみたくなる公民館にします。
 2.自己変革・自己向上が図れる公民館にします。
 3.地域社会で必要とされるリーダーが育つ公民館にします。
 4.人と人との絆を紡ぎ幸せを実感できる公民館にします。
 続いて、文部科学省から、平成26年度概算要求事項の施策説明の後、「当たり前の暮らしを求めて」という演題で講師 脚本家 倉本 聰 氏による、記念講演が行われました。
 最後に、大会旗が来年度開催地となる埼玉県の当協議会野口会長へ引継がれました。
 2日目は、5分科会に分かれてスーパー塾といった形式で進められました。当協議会は第1分科会「学校を核としたコミュニティづくり」、第2分科会「スポーツを核としたコミュニティづくり」、第3分科会「防災を核としたコミュニティづくり」に参加しました。公民館が果たす「コミュニティづくり」という役割について、塾長、コーディネーターと実践発表者による発表形式で行われました。
 前日の台風や季節外れの降雪で参加者の足も危ぶまれましたが、美しい自然と人々の優しさに見守られ、生涯学習の推進に向け印象深い大会となりました。
  
     

        

平成25年度 新任職員研修会を開催しました。

平成25年9月6日(金)午後1時50分〜午後5時10分
                      行田市中央公民館において
 今年も本協議会の研修事業の一環として、公民館経験2年未満の新任職員を対象とした研修会を行田市中央公民館において開催しました。
 開会にあたり野口 信夫協議会会長よりあいさつがあり、その後研修に入りました。
 テーマは『初対面で相手の心をつかもう〜コミュニケーション力UP大作戦〜』です。講師には、大阪工業大学客員教授の高津 和彦先生をお迎えしました。高津先生は、テレビ番組等で話し方やスピーチについて取り上げられる際(DJポリス等)コメンテーターとして活躍されており、スピーチトレーナーとして人気実力ともに定評のある方です。
 今回の研修は、公民館職員として、地域住民との円滑なコミュニケーションや、トラブル等への対応に、現場で即役立つ技術の習得をめざすことが目的です。
 研修は参加者全員の自己紹介ビデオ(一人10秒)の撮影から始まりました。私ども事務局も参加させていただき、緊張しながらも心躍る研修の幕開けとなりました。以下、流れを紹介します。
 @一人ひとりのビデオ映像への先生のコメント
 A効果的にアピールする技術やコツについての実技を交えた講義
 B発声のポイント、ボイストレーニング→二人組で演習
 C外見チェック(姿勢・表情)
 D滑舌トレーニング・瞬発力トレーニング
 3時間という枠の中、価値ある情報が先生のエネルギーとともに熱く伝わってきました。単にノウハウだけでなく、『外圧に負けない自分』『素のいい自分を出す』『瞬間を習慣に、習慣を性格に』といった数々のキーワードが心に残り、公民館職員としてのスキル習得にとどまらず、人生への向き合い方まで意識させられた研修となりました。
 研修後のアンケートでも、「公民館の仕事は、楽しく、市民とともにある!ということを改めて気づかせていただきました。」「こんなに有意義で楽しくためになる研修は初めてで、とても感動しました。」「“笑顔が大切”笑顔を心がけて仕事をしていきたいと思います。人に届く話し方を意識していきます。」といった感想が寄せられました。
     
    
 

次回研修は26年2月、比企郡公民館連合会との共催になります。実り多い研修会になるよう、準備を進めてまいります。ぜひご参加ください。 

第54回関東甲信越静公民館研究大会が開催されました。

平成25年8月29日(木)〜30日(金)
     29日 南魚沼市民会館(新潟県南魚沼市)
     30日 南魚沼市民会館 他3会場
 平成25年8月29日(木)〜30日(金)の2日間にわたり、南魚沼市、湯沢町において開催された第54回関東甲信越静公民館研究大会に当協議会から74名参加しました。
 本大会は、「ひとが集い、人が育ち、地域が元気になる公民館をめざして」をテーマに社会の変容と公民館活動の創造を主眼として開催されました。
 1日目の全体会において、開会行事、公民館関係職員の表彰に続いて、『劇場版  社会教育と公民館 悩める兼任委員の実情』をテーマに、上越市の皆さんの朗読劇により話題提供され、それに関連して雲尾 周新潟大学准教授により「公民館の今日的課題」の基調講演などが行われました。最後に、大会旗が来年度開催地となる埼玉県の当協議会野口会長へ引継がれました。
 2日目は、14分科会に分かれて事例発表、質疑応答、意見交換が行われました。埼玉県は第7分科会を担当し「職員の専門性と公民館」というテーマについて熊谷市中央公民館 折原 功主幹による司会のもと、深谷市深谷公民館 森下 昌市郎主査から実践事例の発表がありました。大里地区における研修の実践をテーマとした内容であり、パワーポイント等も使い、視覚に訴えた大変わかりやすい発表でした。これに対して参加者からの質疑応答、活発な意見交換が行われました。また、助言者の埼玉県生涯学習文化財課の林 八州夫主席社会教育主事よりアドバイスがあり、公民館職員として公民館へのかかわりを考えていく上で大変実り多い分科会となりました。
         

平成25年度 定時総会が開催されました。

平成25年5月24日(金)午後1時30分〜午後4時30分
行田市教育文化センター「みらい」において

 野口信夫会長による主催者あいさつ、来賓としてご臨席いただいた埼玉県教育局市町村支援部生涯学習文化財課主席社会教育主事 林八州夫様、行田市教育委員会教育長 中村猛様よりご祝辞をいただきました。

 総会では、平成24年度事業・決算報告、平成25年度役員、事業計画及び予算、新たに計上した「第36回全国公民館研究集会in埼玉」実行委員会の平成24年度決算、平成25年度事業計画及び予算等の審議が行われ、それぞれ承認されました。
 今年度の主な事業として協議会主催による公民館職員各種研修会の開催、関連事業として関東甲信越静公民館研究大会(新潟大会)、全国公民館研究集会(北海道大会)等への参加、さらに「第36回全国公民館研究集会in埼玉」実行委員会の事業が承認されました。

 総会に引き続き、福島大学うつくしまふくしまみらい支援センター特任准教授の天野和彦さんを講師にお迎えし、「あの時、避難所は・・・”おだがいさま”が支えた169日間」−ビッグパレットふくしま避難所が教えてくれたこと−というテーマで講演会を開催しました。
 天野さんは、東日本大震災時、福島県最大の避難所であるビッグパレットふくしまの司令塔となり、難局を乗り切った方です。
 ビッグパレットでのいくつものできごとをお話しいただきましたが、その問題解決への流れは、相当な臨場感、緊張感をもって私達に迫ってきました。「普段の準備以上のことはできない」「日ごろ抱えている問題が噴出しているのだ」という先生の言葉とともに参加した皆さんの心に深く残ったことと思います。
 また、「ひとづくりから入っていくセクションは社会教育・生涯学習担当をおいて他にはない。そしてその最前線基地が公民館なのだ」という一連のお話も大変説得力がありました。
 実り多い、そして大きく心の動く時間を皆さんで共有した講演となりました。
     


      野口会長      県教育局林主席社会教育主事  行田市中村教育長
             
                     天野和彦氏