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平成24年度 事業報告

平成24年度 公民館等職員第3回研修会(熊谷会場)が開催されました。

平成24年11月28日(水)午後1時30分〜午後4時
                      熊谷市立熊谷図書館において
 今回の研修は新潟経営大学教授の中島先生を招き、熊谷市を会場として行いました。
 この研修会は、公民館職員としての公民館の運営に必要な基礎的かつ実践的な知識及び技術等について研修を実施し、資質の向上を図ることをねらいとしています。
 開催にあたり野口協議会会長よりあいさつがあり、その後研修に入りました。
 今回のテーマは「公民館への好奇心〜職員としての7つのヒント〜」です。
 講師の中島先生のご意向で、机は使わない形で行いました。参加者51名分の椅子を、先生を囲むように何列かの扇形に並べ、何やら朗読会のような会場となりました。
 中島先生は、アマチュア落語家としての活動にも定評があり、わかりやすい講座で人気の方です。研修は、先生のとても丁寧かつユニークな自己紹介にはじまり、会場は、あっという間に笑顔のこぼれる温かな雰囲気に包まれました。
 公民館のあり方について、また公民館職員のあり方について、先生がこれまで複数の自治体と関わりながら重ねてこられたさまざまな実践の紹介も併せながら、研修が進められました。
 楽しい雰囲気の中にも、先生の信念が強く感じられ、心を動かされた参加者も多かったようです。また、質疑応答の時間をとりましたが、参加者からの質問内容が充実しており、研修の最後をより引き締めてくれるものとなりました。
 研修会後のアンケートでも、「あ・い・う・え・お+んのキーワードは、公民館職員として念頭に置きながら業務遂行していきたい。」「今までにない公民館研修だったと思います。ひとづくりのセミナーという感じでした。仕事だけではなく、日常生活にも生かしていきたいです。」「改めて公民館の役割を考えさせられました。今回学んだことを仕事に生かしていきたいと思います。」といった感想が寄せられました。
 今回の研修について、中島先生のブログ「ひとづくり まちづくり じぶんづくり」にも紹介されていますので、ぜひご覧ください。



第34回全国公民館研究集会in滋賀が開催されました。

平成24年10月11日(木)〜12日(金)
大津市民会館(大会会場) 滋賀県立県民交流センター(分科会会場)
 「今こそ活力ある公民館活動を!」〜新しい公民館像と役割を求めて〜をテーマに第34回全国公民館研究集会が2日間にわたって滋賀県大津市で開催されました。この大会は、全国の公民館関係者をはじめ、生涯学習・社会教育の関係者等が「壮大な琵琶湖をいだく豊かな自然と歴史薫る湖都」滋賀に集い、実践活動の紹介や研究協議を通じ、地域の元気と活力を生み出す拠点となるよう、新しい公民館像の実現のために共に学びあい、より一層の充実と発展を図ろうとするものです。
 まず、第1日目に研究集会参加者全員の総意をもって、以下の4点がアピールされました。
 1.誰もがちょっと立ち寄ってみたくなる、開かれた公民館にします。
 2.自己向上の願いが叶う、学びを大事にする公民館にします。
 3.人づくり・地域づくりに貢献できる、リーダーが育つ公民館にします。
 4.互いに絆を実感でき、人の温かさと心配りがにじむ公民館にします。
 続いて、文部科学省から、平成25年度概算要求事項の施策説明の後、「一日一生」という演題で講師 比叡山長寿院大阿闍梨 酒井雄哉氏による、記念講演が行われました。
 また、特別企画として基調報告「災害と公民館」3.11東日本大震災の教訓が岩手県大船渡市立赤崎地区公民館前館長 吉田忠雄氏によって行われ、神戸大学大学院教授 松岡広路氏のコーディネーターによる、パネルディスカッションが行われました。
 2日目は、5分科会に分かれてシンポジウム形式で進められました。当協議会は第5分科会「地域の連携と公民館」に参加しました。公民館が果たす「むすぶ」という役割について、コーディネーターとパネリスト3名による発表形式で行われ、それぞれの事例発表後、コーディネーターからの質問を中心に会場からの質疑応答が行われました。
 美しい琵琶湖に見守られ、生涯学習の推進に向け心改まる大会となりました。

第53回関東甲信越静公民館研究大会が開催されました。

平成24年9月27日(木)〜28日(金)
      キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
 平成24年9月27日(木)〜28日(金)の2日間にわたり、キッセイ文化ホールにおいて開催された第53回関東甲信越静公民館研究大会に当協議会から34名参加しました。
 本大会は、「明日の公民館を考えよう」をテーマに公民館活動のさらなる発展を図るため、地方自治の中での人づくり・居場所づくり・地域づくりを主眼として開催されました。
 1日目は、公民館関係職員の表彰式に続いて、『信州の社会教育・公民館への熱い思いをのせて』をテーマに、長野県の人々によるリレーメッセージ、松本大学教授による基調講演など全体会が行われました。
 2日目は、15分科会に分かれて事例発表、質疑応答、意見交換が行われました。埼玉県は第2分科会を担当し「災害ボランティアと公民館」というテーマについて行田市中央公民館の萩原康弘副館長から実践事例の発表がありました。内容は、1.宮城県石巻市での被災地支援の概要、2.ボランティア活動を通じて、3.関係機関の支援のあり方、4.公民館とのかかわり方と今後の課題の4つの柱から発表があり、これに対して参加者からの質疑応答、活発な意見交換が行われました。また、助言者の埼玉県生涯学習文化財課の加藤美幸副課長兼主任社会教育主事より、「災害は予期しないときにやってくる。将来、起こりうる災害に備えることはきわめて大切なこと。災害は一人ひとりの意識・工夫で、被害を最小限に抑えることができる。防災のための住まいからまちづくりまで、あらゆる分野について学んでおくことが必要である」とアドバイスがあり、ビックパレットふくしま避難所、大山自治会(東京都立川市)、ボーイスカウト埼玉県連盟の取り組みなどが紹介され、今後の災害ボランティアのあり方と公民館のかかわりを考えていく上で大変実り多い分科会となりました。

平成24年度 新任職員研修会が開催されました。

平成24年9月5日(水)午前10時20分〜午後4時
                      行田市中央公民館において
 今年も本協議会の研修事業の一環として、公民館経験2年未満の新任職員を対象とした研修会を行田市中央公民館において開催しました。
 この研修会は、公民館の運営に必要な基礎的かつ実践的な知識及び技術等について研修を行い、公民館職員としての資質の向上を図るとともに、他市町村の職員との広域な交流の場を設けることもねらいとしています。
 開催にあたり野口協議会会長よりあいさつがあり、その後研修に入りました。
 今回のテーマは「基礎から学ぶ公民館〜新しく公民館職員になった人たちへ〜」です。講師には、国立教育政策研究所社会教育実践研究センターから専門調査員の内河大和先生を迎え、小グループ単位での交流を中心に研修が進められました。
 午前は、スクリーンを使って「基礎から学ぶ公民館」の講義の後、ワールドカフェの手法により、5人のグループごとに分かれ「公民館職員として大変なこと、疑問に思うこと」をテーマに協議が行われました。
 午後には、参加者各人が参加者分印刷して持ち寄った資料『公民館の年間活動予定・自慢できる事業の詳細が分かる資料(チラシ等)』を使って、4人から5人のグループで演習を進めました。その後、午前に続き内河講師より「学習プログラムの立案と作成」についての演習、また、参加者から事前に寄せられた疑問等への回答が展開されました。
 研修後のアンケートでも、「他の公民館の方から実情や特徴などを伺えて大変有意義な研修でした。」「各公民館の情報交換がメインだったので、発表のチャンスなどもあり、有意義な研修スタイルだった。感謝。」「他公民館のプログラムの紹介の中で取り入れたい事業等が大分ありました。」といった感想が寄せられ、参加者52人分の公民館の資料というお土産とともに、有意義な一日になったと言えそうです。
   

 次回研修会は11月、公民館等職員全体を対象に実施します。詳細なご案内は10月中旬ごろとなります。ぜひご参加ください。m(_ _)m

平成24年度 定時総会が開催されました。

平成24年5月25日(金)午後1時30分〜午後4時20分
行田市教育文化センター「みらい」において

 野口信夫会長による主催者あいさつ、来賓としてご臨席いただいた埼玉県教育局市町村支援部副部長新井彰様、行田市教育委員会教育長中村猛様、全国公民館連合会事務局長石川正夫様よりご祝辞をいただきました。

 総会では、平成23年度事業報告・収支決算報告、平成24年度役員、事業計画、収支予算等の審議が行われ、それぞれ承認されました。

 今年度の主な事業として協議会主催による公民館職員各種研修会の開催、関連事業として関東甲信越静公民館研究大会(長野大会)、全国公民館連合会主催の全国公民館研究集会(滋賀大会)等への参加が承認されました。

 総会に引き続き、児童文学作家で元埼玉県教育委員会教育委員長の上条さなえさんを講師に迎え、 「ひとづくりと公民館」〜公民館はもう役目を終えたのか〜というテーマで講演会を開催しました。上条さんご自身が人生のターニングポイントで出会った公民館職員とのエピソードについて詳しく語られ、社会教育の持つ力を再確認し、人が生きていく上で「愛情」がどれほど大切かということが深く心に刻まれた講演でした。最後に言われた「公民館のみなさん、楽しい人生を企画してください。」という言葉が参加者の心に響き、その雰囲気の中で講演が終了しました。
    
     野口会長           県教育局新井副部長      行田市中村教育長
           
        全公連石川事務局長          上条さなえ氏