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平成23年度 事業報告

第52回関東甲信越静公民館研究大会がつくば市で開催されました。

平成23年11月18日(金)
於:茨城県つくば市ノバホール

『新しい時代<協働の時代>の生涯学習・社会教育・公民館活動を推進するための公民館・社会教育委員の新しい姿を探り、創り、そしてさあ動き出そう』をテーマに、第52回関東甲信越静公民館研究大会・第43回関東甲信越静社会教育研究大会合同茨城大会が茨城県つくば市ノバホールにおいて開催されました。
この大会は、大きく社会の変化が進み、人々の生活意識や価値観も変わる中、生涯学習・社会教育・公民館活動において、新しい活動の姿を探り・創り整えて、新しい意気込みで新しい一歩を始めようと呼びかけたものです。
大会は、先ず友部囃子仲南会による太鼓演奏に始まり、開会行事の中で、平成23年度全国公民館連合会表彰被表彰者が発表され、埼玉県より、功労者表彰として、前埼玉県公民館連絡協議会会長 小林永治氏、優良職員表彰として内藤和彦氏(行田市中央公民館)、永年勤続職員表彰として茂木孝夫氏(飯能市加治東公民館)、宮岡利幸氏(入間市中央公民館)、杉山光江氏(蓮田市中央公民館)三名の受賞が披露されました。

引き続き、野口雨情生家資料館 野口不二子館長による「ようこそ 茨城が生んだ童謡詩人・野口雨情の世界へ」と題し、ピアノ、ソプラノ演奏を交えた歓迎講演が催されました。

大会後半には、『新しい時代<協働の時代>の公民館・社会教育委員の役割』と題し、下記のように基調提案されました。
@ いま、時代は<協働の時代>をいかにとらえるか 
A 公民館職員・社会教育委員は社会の変化に敏感であれ、そして、社会や市民のニーズに敏感になれ
B これからの地域社会の在り方や地域つくり活性化の視点として、「マネージ メント」「コミニュケーション」「プレゼンテーション」の3点を意識してはどうか
C これからの役割と望ましい姿としての視点を考えてはD 社会教育委員のこれからの望ましい姿としての視点とはE NPOなどの「地域社会活動ボランティア団体」との協働を積極的に推進すること

休憩をはさみ、6つの基本提案について、シンポジウムが開かれ、それぞれの視点から川上美智子(茨城キリスト教大学教授)、長谷川幸介(茨城大学准教授)をはじめとする6名のシンポジストにより意見交換がなされました。 閉会行事にて、第53回関東甲信越静公民館研究大会開催のあいさつがありました。平成24年9月27日(木)・28日(金)の両日で、松本文化会館を中心に開催されることとなりました。

平成23年度 全国公民館研究集会が佐賀市で開催されました。

平成23年10月20日(木)〜21日(金)
佐賀市文化会館大ホール 他6会場において

「地域再建の活路を拓く『原動力』としての公民館」〜活力あるコミュニテイづくりに資する社会教育の視点から〜をテーマに第33回全国公民館研究集会が2日間にわたり、佐賀県佐賀市で開催されました。この大会は、全国の公民館関係者をはじめ、生涯学習・社会教育・学校教育の関係者等が「葉隠れ」の地、佐賀に集い、実践活動の紹介や研究協議を通して知見と交流を深め、今後の公民館のあり方や方向性を確認していくことで、公民館活動のより一層の充実・発展を図ろうとするものです。

まず、第1日目に研究集会参加者全員の総意をもって、以下の4点をアピールすることとしました。
1.誰もが親しみを持って利用できるよう、開かれた公民館にします。
2.地域や社会共通の課題に適切に応えられる、活動的な公民館にします。
3.失われている人と人との絆を深め、明るい未来を創る公民館にします。
4.社会で必要とされるリーダーが育つ、人づくりに貢献する公民館にします。

続いて、文部科学省生涯学習政策局社会教育課 塩見みづ枝課長から、公民館に係る施策の現状と課題について説明がありました。

1点目は、東日本大震災への対応、公立社会施設災害復旧に関する経費の第1次補正予算87億円、学びを通じた被災地の地域コミュニテイ再生支援事業、東日本大震災における公民館の取組事業について。

2点目は平成24年度概算要求の内容・社会事業による地域の教育力強化プロジェクト費用、社会教育を推進するための指導者の資質向上等の費用の減額。 

3点目は、公民館をめぐる現状と今後の取り組み、現場の課題解決と教育政策形成の好循環へ〜としての熟議、即ち、@多くの当事者が集まる A課題について学習・熟慮し、議論をする B互いの立場や果たすべき役割への理解が深まる C解決策が洗練される D個々人が納得して自分の役割を果たすようになる というプロセスを説明がありました。

緊急フォーラムとして、「いま問われる 地域の力と公民館」をテーマに、東日本大震災を契機に、公民館は、社会教育の中核施設として、また地域づくり・人づくりの拠点として、その機能を最大限に発揮されることが求められているという。この事実から、避難時や災害復旧時に、公民館は地域住民に対して何ができるのか?防災や減災に役立ち、地域の力を高めるために、公民館は何ができるかについて討論がされた。

翌第2日目、分科会に分かれ、埼玉県は第1分科会に参加した。「公民館運営と住民参画」をテーマに、研究課題として、@住民参画の運営組織づくり A公民館運営を見直す評価の在り方について、実践発表者を交え討論された。

平成23年度 新任職員研修会が開催されました。

平成23年9月15日(木)午前10時20分〜午後4時
行田市中央公民館において

今年も本協議会の研修事業の一環として、公民館経験2年未満の新任職員を対象とした研修会を、行田中央公民館において開催しました。

この研修会は、公民館の運営に必要な基礎的かつ実践的な知識及び技術等について研修を行い、公民館職員としての資質の向上を図ろうとするもので、毎年、新任職員対象にわかりやすい講義を行っています。

開催にあたり野口協議会会長よりあいさつがあり、その後研修に入りました。

前年の「行列のできる公民館」に引き続き、今回も「元気な公民館」という親しみやすいテーマを掲げてみました。午前中、講師には青山学院大学鈴木眞理(まこと)教授による「公民館の意義と課題」―元気な公民館を目指して―をご講演いただきました。

午後からは、ワークショップ形式により「元気な公民館とは」をテーマに、埼玉県教育局市町村支援部生涯学習文化財課から河野 健 主任社会教育主事を迎え、グループに分かれ他市町の職員と交流を図りながら、「講座づくりのコツ」について講義を受けました。

午後には、「元気な公民館とは、どんな公民館なのか」という課題のもと、5つに班編成されたメンバー一人ひとりが現状をありのままに分析し、何が問題かを出し合ううちに自然とグループ内の討議が熱を帯びてきました。その後、行列のできる条件を模造紙にまとめ班ごとに発表し合い、自分たちで創る公民館こそ「元気がでる公民館」といえるのでは?という結論を見いだしたようです。 

研修後のアンケートでも「他市町の職員との交流は有意義でした」「公民館の基本理念がよく理解できた」「今後とも、元気な公民館を目指して、業務を推進していけたらと思う」という感想などもあり、とても有意義な研修となりました。

【公民館の特性】

@ 総合的性格
A 多様な存在様態
B 柔軟な運営
C 自己決定的な性格
D 事業の継続性と安定性
E 安定志向vs変格志向

  [公民館が「元気」だということは?]

平成23年度 公民館における災害対策特別研修会に参加しました。

平成23年8月20日(土)午後1時〜5時
防災体験学習施設レクチャールーム(江東区有明)において

(社)全国公民館連合会・内閣府・文部科学省・防災推進協議会の4団体共催による、「公民館における災害対策特別研修会」が、東京臨海広域防災公園内(有明)にある防災体験学習施設レクチャールームに於いて開催されました。本協議会では、研修事業の一環として、広く会員に周知いたしましたところ、25名のご参加をいただきました。

この研修会では、ワークショップを行い、講師の(在)市民防災研究所・細川顕司氏より、災害時に公民館が果たす役割について、避難所運営を中心に考えるというテーマに添って語られました。

また、この度の「東日本大震災が教えてくれた教訓」についても話され、公民館として災害時の援助は普段から顔の見える関係の構築が必要であると述べられていました。

この、講演後に開かれたシンポジウムでは「公民館における災害対策の実際」をテーマに、宮城県気仙沼市松岩公民館・齋藤文良館長、岩手県大船渡市中央公民館千葉勝 館長による、災害の生々しい事例発表がなされ、災害の怖さと災害に対する公民館の役割の重さを実感させられました。

平成23年度 定時総会が開催されました。

平成23年5月20日(金)午後1時30分〜午後4時20分
行田市教育文化センターみらいにおいて

青木茂雄副会長による主催者あいさつ、来賓としてご臨席いただいた行田市教育委員会教育長丸山綱男様、埼玉県教育局市町村支援部副部長樋田明男様、全国公民館連合会事務局長石川正夫様よりご祝辞をいただきました。

総会では、平成22年度事業報告・収支決算報告、平成23年度役員(案)、事業計画(案)、収支予算(案)等の審議が行われ、それぞれ承認されました。

今年度の主な事業として協議会主催による公民館職員各種研修会の開催、関連事業として全国公民館連合会主催の全国公民館研修大会(佐賀大会)等への参加が承認されました。

総会に引き続き、フリーアナウンサー・エッセイストで全国公民館連合会理事の村松真貴子さんを講師に迎え、「心をつかむ話し方」〜地域のかけ橋として〜というテーマで講演会を開催しました。村松さんのユーモアを交えながらのお話、会場の出席者も参加した楽しい雰囲気の中で、相手の心に届く話し方を身に付けるための具体的なノウハウやさらには人と人とのつながりが地域の力になるということなどをご講演いただきました。