天文台日記ロボコン日記

 8月30日(金) Hαフィルター
 夕方から透明度の良い星空が期待されました。夜になると雲が流れてきましたが、CSTから話題のHαフィルターを借りることが出来ましたので、PM8:00過ぎに雲の隙間からM27(亜鈴状星雲)を300mmF2.8望遠レンズ+Hαフィルターで撮像を開始しました。PM11:00過ぎすでに月が昇っていましたが、南天が抜けの良い晴天になりましたので、みずがめ座の惑星状星雲NGC7293を撮像することにしました。
 Hαフィルターは、露出倍数が大きいので本当は、オートガイダーを使用して長時間露出を行いたいところです。今回、3分露出を10枚コンポジットしましたが、それなりに結構見られる画像を得ることNGC7293が出来ました。Hαフィルターは、チョット高価(31.7アイピースピース取り付けサイズで、27000円)ですが、高性能な中望遠レンズと組み合わせ、長時間露出(10分以上?)でコンポジットすればかつてのTP2415・6415+シュミットカメラで撮影された写真を上回る画像が期待されます。
 Hαフィルター+135mmF2.8望遠レンズで撮影された北アメリカ星雲が埼玉県川本町の本田さんのHP「My Hobby Room」で見ることが出来ます。5分露出の1枚画像ですが、すばらしい写りです。ぜひ、ご覧ください。

 8月28日(水) ハットトリック
 W杯日本代表でフルハム(イングランド)の「稲本潤一」が対ボローニャ(イタリア)戦でハットトリックの活躍でインタートト杯初優勝に貢献し、クラブ初のUEFA杯出場を決めました。
 また、オランダ・フェイエノールトの「小野伸二」は、前回に続きフェナルバチョ(トルコ)戦で決勝点となるゴールを決め、欧州チャンピオンリーグ1次リーグ進出を決めました。
 二人ともヨーロッパでの活躍が続いています。W杯後、欧州に移籍した他の選手もこれからの活躍が期待されますね。

 8月27日(火)
8月21日夜明けの木星 このところ、24日から始まった「パンパシフィック水泳」TV観戦のために、スカベンジャー・ロボット製作は、一休みです。去年は、夏休み中に大会があったので、今頃は家に作った練習フィールドで毎晩練習をしていました。
 前にも書いた通り、今年の大会は11月ですがあまり余裕でゆっくりして居ると以外に時間が無いものです。そろそろ本腰を入れてロボット製作をしなくてはいけませんね。

 
 今日の写真は、21日にC/2002O6(SWAN)の撮像後、望遠鏡をかたずけた後に、ベランダ天文台からデジカメで撮影した、薄明中の木星です。私のデジカメ(ソニー製DSC-P50)は、最長で2秒露出しか出来ません。せめて10秒くらい出来ればもうチョット星が写ってくれるのですが。D-100とは言いませんが、5分露出が出来るクールピックスがほしいなあ。

 8月24日(土)
 高橋製作所のHPを見ていたら、「Gallery」のページにJTBショーで展示されていた「FRC-300」でテスト撮影されたM13とM57の画像が公開されていました。(冷却CCD、BJ−41LによるRGBカラー合成画像。)
 また、「技術情報」ページのFRC−300開発コンセプトにロンキーテストの画像も発表されています。 ロンキーテストを見ると球面収差も良く補正されているようですし、テスト画像もなかなかの星像で大判・長焦点直焦点ファン及び、冷却CCDでの星雲・星団のアップを狙っている方には気になる機材になるでしょう。

 8月21日(水) 
2002O6 昨夜からの好天が朝まで続きましたのでAM3:00からC/2002 O6を撮影しました。11日よりさらに高度を下げ撮像をはじめたAM3:30でやっと高度約10度です。
 しかし、低空まで良く晴れていたので初めて北北西方向に約30′の尾を捉えることが出来ました。明るさは、引き続き約6等級ぐらいでしょうか。
 撮像が終わって望遠鏡をかたずけようとベランダ天文台に登ると東天に土星・木星と冬の大三角形の一等星が薄明の中に見えていました。あんまり綺麗なのでデジカメをベランダ天文台の手スリに乗っけて2秒露出で撮影してしまいました。

 8月20日(火) 台風一過
 朝から台風一過でよく晴れましたので少々風が強かったですが、彗星の撮影をしました。最初にもう一回ぐらい写しておきたいと思っていた。池谷・チャン彗星(153P)を南西の空で狙いました。2002O4結果は、以外に暗くCCDでは約14等級ぐらいのシミに辛うじて写りました。(拡散しています。画像は後日UPいたします。)
 次に、小熊座で周極星になっているC/2002 O4を撮影しようと例によって自動導入を行いましたが、彗星を捕らえることが出来ません。何回か基準星を変えて試みましたが、なんか赤緯モーターの回転がおかしいようです。仕方無しに、赤経だけモーターで導入し赤緯は目盛り環(SP-DXはバーニアがついていることに初めて気がつきました。)での半自動導入でようやく撮影することが出来ました。
 約8.5等星で東方向に淡い尾があるようで、引き続き周極星で撮影好期が続きます。

 8月18日(日) 自由研究
プチトマトの観察 きょうは、台風13号の影響か一日中小雨模様の愚図ついた天気でした。そんなわけで、昨夜から今日の早朝に接近し高速で夜空を駆け抜ける予報が出ていた小惑星2002NY40は、撮影することが出来ませんでした。(接近時の各地で捕らえられた画像を見ることの出来るHPが深谷市の千村さんのHP「星空日記」に紹介されています。)

 お盆休み最後の日曜日でしたので、ロボコンに使える材料を探しに家族で群馬県新田町にあるホームセンター「ジョイフル本田」に行って来ました。広い店内をロボット製作に使える素材は無いかと子供と歩き回りましたが結局何も買わずに帰って来ました。

 きょうの写真は、娘(小学3年)の夏休みの宿題の「プチトマトの観察」の為に、今日の夕方撮影したものです。先月の7月31日から撮影を始めてやっと赤く食べごろになりました。
 撮影していて気がついたのですが、白っぽい色から黄緑になり赤みがかってくるとあっという間(2・3日)に真っ赤になってしまうんですね。

 8月16日(金) リモコンBOX
4チャンネルリモコンBOX この所の天候不順で、気温も30度を少し超える程度で一時期の猛暑から比べたら過ごしやすくなりました。 しかし、そのために夜の星空は期待できず16・17日と撮影のチャンスの小惑星2002NY40も、新彗星C/2002O4・C/2002O6も当分撮影出来そうも有りません。
 また、名前のついていなかったC/2002O6は、(SWAN)になったようで、「鈴木彗星」と命名されなくて非常に残念でした。

 また、きょうは送り盆でしたので午後4時過ぎに実家に行きました。心配された夕立も無くお墓参りを済ませることが出来ました。

 送り盆の前に、写真のスカベンジャー・ロボットの4チャンネルリモコンBOXを2台分組み立てました。 組み立てと言っても、これは半完成品で送られて来ていてスイッチを1ケハンダ付けして操作用のレバーを取り付けるだけです。しかし本番は、写真右のリモコン(昨年大会で使用したもの)のようにリモコンから出るコードに棒を取り付けると2台のロボットのコードが絡まりにくくなり操作しやすくなります。昨年は、ここに壊れたラジコンカー送信機のアンテナを使用しました。
 これで、送られてきたパーツの組み立てが終わり、いよいよピンポン玉の取り込み・シュート部分の製作が始まります。

 8月14日(水) リベンジ
 W杯も閉幕して早一ヶ月半が過ぎましたが、日本代表の海外組みも試合が始まり、これから4年後に向けそれぞれのチャレンジが始まっています。
 そんな中、オランダ・フェイエノールトの「小野伸二」は、初戦の欧州CL予選3回戦のフェイエノールト対フェネルバフチェ(トルコ)戦で後半20分に貴重な決勝点を決めました。今シーズンからトマソンが抜けた後のトップ下に入ると予想していましたが、この試合ではボランチ(守備的MF)の位置に入りました。しかし、彼の公約通り積極的にゴールを狙いました。トルコのフェネルバフチェは世界各国から選手を集めた強豪クラブチームです。小野伸二にとっては、W杯決勝トーナメント一回戦で敗れたトルコのチームとの対戦とあってリベンジに燃えた戦いでもあったのでしょう。とにかく、あの得点はディフェンダーの間からカーブをかけてゴールの隅を狙った芸術的で完璧なゴールでした。

 8月13日(火) 遊星ギヤボックス
遊星ギヤボックス 早朝のペルセウス座流星群は、残念なら関東地方は曇り空で流星を見ることは出来なかったようです。他の地方ではどのくらいの出現が観測されたのでしょうか。
 午前中は、迎え盆のため実家(と言っても、市内ですが)に行き、祖先のお墓参りをしました。

 午後から、写真のスカベンジャー・ロボット用遊星ワンタッチギヤボックスを4ケ(2台分)作り上げました。
 このギヤボックスは、よく出来ていて写真下のように遊星ギヤを組み合わせて減速比をそれこそワンタッチで変えることが出来ます。 このギヤボックスを使ってピンポン玉の取り込み用のアームなどを動かします。言わばロボットの心臓部なのです。
 去年は、親が手伝って組み立てましたが、今年はほとんど子供一人でもこのギヤボックスを説明書を見ながら組み立てられるようになりました。

 8月11日(日) C/2002 O6
C/2002O6  (10日からのつづき) 仮眠を取ってAM2:30に起きて今度は、SOHOの画像から宇都宮市の鈴木雅之さんが発見した彗星の撮像を初めました。東天低空の雲が心配でしたがおうし座の角の所にいる土星から導入しました。
 最初は、低空(約15°)で大気差があるので30秒露出の連続撮像をしましたが、途中から心配していた雲がフレームに入り込んできてしまいました。しかし、写し出された彗星を恒星と目測してみると明らかに6等星より明るそうです。例によって、フォーカスモードの連続撮影をしているとAM3:30ごろ雲から抜け出し彗星が写りだしましたので、今度は1分露出の連続撮像を開始しました。
 しかし、ごらんの通り3コマだけしか使い物になる画像を得ることが出来ませんでした。
 さて、いよいよ12日夜から13日未明はペルセウス座流星群です。天候に恵まれたら、流星を見ながら同彗星も狙いたいと思います。

 8月10日(土) ヘーニッヒ彗星
C/2002O4 今日の、彗星の撮影は5月21日以来約3ケ月ぶりでした。
 午前中に、台風のためピラーから外してあった赤道儀を取り付け、夜になるのを待って、熊谷の花火大会をベランダ天文台から子供と眺めながら極軸合わせを行いました。
 問題になっていた、冷却CCD用のパソコンも今月になって中古でマイクロタワーのVAIO(PenV500・Win-98SE)を格安で入手出来たので2台使って撮影が出来便利になりました。
 PM9:00過ぎからまず、ドイツのヘーニッヒが発見したC/2002O4から撮像をしました。最初冷却温度を−10°Cに設定しましたが、このところ猛暑では少々無理だったようで結局−5°Cに冷やして撮像に移りました。
 同彗星は、ケフェウス座で周極星になっていて時間が立つにつれて高度を増し写りが良くなってくるのでPM12:00まで撮影してしまいました。(11日につつ゛く)

 8月 7・8・9日(水・木・金) 海水浴
水木海水浴場からはぎ屋旅館を望む 二泊三日で夏休み恒例の海水浴に、茨城県日立市の水木海水浴場に家族で行ってきました。
 三日間とも天候に恵まれ楽しんで来ました。また、内陸部の猛暑から逃れ快適な海水浴でした。特に夜、海岸沿いを星見をしながら散歩をしてもぜんぜん汗が出ないほど涼しい風が吹いていました。
 散歩をしながら、北の北斗七星とカシオペア座、南のさそり座と南斗六星や白鳥座付近の天の川それから東の水平線に昇ってきた秋の四辺形と久しぶりにたくさんの星座を見ることが出来ました。

 写真は、水木海水浴場から北の海岸を撮影しました。中央の5階建ての「はぎ屋旅館」に二泊しました。

 8月 4日(日) 明るい新彗星
 栃木県宇都宮市の鈴木雅之さんが7月25・27日(UT)のSOHO(太陽観測衛星)の画像から9等星で発見した新彗星(C/2002 O6)の軌道要素がMPEC-P10に発表されています。また、IAUC7948によると8月3日には7.9等級、8月4日には6.9等級で眼視観測されているようです。現在エリダヌス座で明け方の東南東・高度約20°の位置に見えています。これから近日点(9月9日)に向けて太陽に近ずき(近日点距離約0.49AU)低空に移動してしまうので早い時期に観測したいものです。
 肝心の彗星名は、まだ公表されていません。ぜひ、「鈴木彗星」と命名されてほしいですね。

 8月 1日(木) 猛暑 
 ここ数日、熊谷地方は38度近い猛暑が続いています。 今日は、夜8時過ぎから激しい雷雨になってしまい、停電でエアコンが止まると途端に室温が30度を越えてしまいます。また、停電ではパソコンも使えません。改めて現代社会は電気無しでは暮らしていけないことを痛感しました。
 また、先月の7月22日(UT)にドイツで25cmシュミカセの眼視によって12等級の新彗星C/2002 O4(Hoenig)が発見されましたが、この天候では撮像する意欲が沸いて来ませんね。

 さて、スカベンジジャーロボット製作ですが、昨日から心臓部であるピンポン玉を取り込む部分の試作をはじめました。くわしくは言えませんが、オレンジ玉と交じり合っている白玉を一ケずつ確実に取り込む作戦でペットボトルを2ケつなげて作りました。Hayakawa氏は、作り始めたのかなあ〜。




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