天文台日記

 3月31日(日)
 午後4時過ぎにCSTで開催されている大分県伊藤明彦さんの写真展を滑り込みセイーフで見てきました。本当にすばらしい画像です、ホームページの画像はモニターで拝見していましたが実際にプリントされた写真は本当に美しいです。とくに、FSQ−106+600万画素CCDによる作品は、すばらしい星像・描写です。
 それから、久しぶりにCSTで買い物をしてしまいました。IDAS製LPS−P1(31.7mm)光害カットフィルターと、それ用のCマウントアダプター(キヤノンFD用)です。伊藤さんもL画像撮像に使用されているようです。 天気が回復したら、池谷・張彗星の撮像で試してみたいと思っています。

 3月28日(木)
 昨日(3月27日)は、午後3時ごろから天気が回復し夕方は、撮影日和になると思われましたが、雲に阻まれ池谷・張彗星を撮像することが出来ませんでした。撮像準備中に、CSTの早川氏から池谷・張彗星が町中から肉眼で見えているとTELがありました。それほど、透明度が良かったのに残念でした。
 今日は、夕方5:30から職場の花見でした。彗星は撮像出来ませんが、花見会場で同僚のC−8(20cmシュミカセ)と、自分が持参した8×42双眼鏡でお寺の墓石越しに、池谷・張彗星をみんなで観望することは出来ました。(もちろん、アルコール超増感をして。) 彗星を見ながら、花見をする夢が叶い楽しい一時でした。 

 3月24日(日)
 明け方の彗星(2002E2,2002F1)を狙ってAM2:30に起き、ベランダに昇り空を見ると何と薄曇り夏の大三角がやっと見えるだけでした。アルタイルが見えていたので2002E2(スナイダー・村上彗星)を導入、撮像を始めました。結果は、薄雲のせいか3月22日のときと比べて暗く、小さくなったようでどう見ても12等級以下でお見せ出来るような画像を得ることが出来ませんでした。
 さて、肝心の2002F1(宇都宮彗星)です。また、アルタイルから導入しましたが、どう見ても雲の中です。仕方なしにフォーカスモードで雲を撮像していると、何と薄明が迫るAM4:40頃、突然彗星がモニターに映し出されました。今度は、とりあえず画像を保存し、構図を合せ連続撮像に移りました。今日は何とか奇跡的に撮影することが出来ました。こちらの彗星は、本体もしっかりしていて尾もタイプTとUが分かれているようです。
 これから、低空に移動しますが、池谷・張彗星も来月は明け方に見えて来ますので、チャンスがあったら狙いたいと思います。

 3月23日(土)
ピアノ発表会 今日は、午後から、娘(小2)のピアノ発表会がありました。2〜3週間前までは課題曲が最後まで弾けなかったのに、本番では最後までほとんどミス無く弾いてしまうんですから、子供の学習能力はすごいですねえ。
 そんなわけで、夕食は、家族で近くのココスで済ませました。食事が終わり外へ出ると、なんとすごい透明度です。急いで帰りPM6:30から池谷・張彗星の撮像準備をしました。こんな時、10分も掛からないで冷却が終了する、BJのフットワークの良さは助かります。
 PM7:15頃、撮像を終えC−8に乗せ変え、初めて子供に池谷・張彗星を見せました。息子(小4)がのぞくとすぐに「緑色に見える」と、言い出しました、じっくり見てみると確かにコマの周辺が薄緑色に見えています。今日は、子供に2度もびっくり、そして関心させられてしまいました。
 肝心の、池谷・張彗星は空に助けられ、今までで最高の写りでした。明け方にまわってからがますます楽しみになって来ました。

 3月22日(金)
 昨日から四連休なので、明け方の彗星(C/2000WM1,C/2002E2,C/2002F1)を撮像しようとAM2:30の起き、まずC/2002E2、次にC/2002WM1を順調に撮像を終えました。
 この間は、パソコン部屋から導入、撮像を行っていたので外の天候の変化に気づきませんでした。最後に3月19日早朝に宇都宮章吾氏によって発見されたばかりのC/2002F1を撮像しようと導入、試し撮像をして視野に同彗星が写っているのを確認し、少しセンターからずれていたので、フォーカスモードで構図合わせをしていると今まで写っていた恒星が全然写らなくなりました。ベランダに出て見ると低空から雲が発生していました。
  AM4:30〜5:00までねばったのですがふたたび彗星が写ることはありませんでした。試し撮像の画像を保存しなかったことを悔やんでも後の祭りです。モニターだけで見た感じでは、明らかにC/2002E2より1等級以上明るく感じました。
 それにしても、相次ぐ眼視によるしかも日本人による新彗星の発見、やっぱり池谷さんの35年ぶりの発見が刺激になっているのでしょうか。
 今日から、天候が良くなさそうですが回復したら、また狙いたいと思います。
 今日の教訓・・・・・・・失敗画像でも保存は絶対しておこう!!

 3月20日(水)  土星食
 今日は、7:40過ぎから土星食がありました。昼間は、最初からC−8(20cmシュミット・カセ)を用意して彗星も観望だけにする予定でした。帰宅してベランダに上がってみると、透明度が良かったので急きょFCT−65を乗せて池谷・張彗星を撮像しました。
 それから、7:20ごろ鏡筒を乗せ変え土星に向けてビックリ、思った以上に月に接近しているではありませんか、慌ててステラナビゲーターを立ち上げ予報時刻を確認、7:35から家族みんなでベランダに登り(重量オーバーか?)観望に移りました。土星が接触してから侵入するまで、1人数十秒ずつ望遠鏡をのぞきました。
 出現まで約20分の間家族は、フラシュ暗算のTVを見ていました(こっちの結果の方が土星食より気になっていたようです) 8:00ごろ再びベランダに上がり出現を待ていると8:05ごろ土星が月の端っこぎりぎりから姿を現しました。出現は、時間が短かったようで二人の子供とおばあちゃんは見ましたが、一番最後のお母ちゃんは、離れてしまった土星になってしまいました。
 ちょっとハプニングがありましたが、楽しい一時でした。22年後の次の土星食の時は、また家族みんなで見るのかなあ・・・・・。

 3月17日(日)
 今日は、昼間車で出かけているとクーラーを入れたいほどの初夏の陽気でした。
 夕方は雲が多く三日月もかすんでいましたので、池谷・張彗星の撮像はひと休みし、雲間からC−8EX(20cmシュミット・カセ)+Er.32mmで同彗星を眺めました。雲を通してでしたが視野いっぱいの尾と透きとおるコマの中に輝く中央集光を観ることが出来ました。(山猫名物アルコール増感をして。)
 それから、ちむらさんのホームページ「Welcome to Chimura’s Astronomy Page」にリンクしていただきありがとうございました。わたしも、リンク集に追加致しました。今後ともよろしくお願いいたします。ところでちむらさんのホームページ「星空日記」でぐんま天文台で撮像したM61に写っている小惑星の画像を紹介されていましたがこのような画像のチェックは本当に大事ですね。私も撮像したら出来るだけブリンクにかけるようしています。みなさんも撮像した画像に何が写っているか分かりません。撮像前のパソコンの時刻合わせと共に忘れないでチェックしましょう。

 3月16日(土)
 今週は、週間予報では天気が良くないはずでしたが、夕方になると晴れ、おかげで池谷・張彗星を何日も撮像する事が出来ました。
 みなさんすでにご存じと思いますが3月12日朝に新潟県の村上茂樹氏によって新彗星が眼視発見されました。近日点は2月に過ぎているようですが、池谷・張彗星が明け方に見えだしたら一緒に撮像したいと思っています。それにしても、発見者はそれぞれ46cm・50cmと大口径による発見ですが、私には、そんな大きな望遠鏡で捜索するなんて信じられません。詳しい発見事情が速く知りたいです。
 池谷・張彗星は、15・16日と続けてコメットフィルターをかけて撮像してみました。今日は、タイプUの撮像直前に冷却CCDの電源が落ちてしまい冷却をやり直した為撮像が遅れてしまい写りが今一でした。タイプTの方は透明度が良くまあまあの写りでした。
 撮像開始前に早川氏から電話があり水銀灯の光が直接望遠鏡に入るため夕方の撮像はもう出来そうも無いとぼやいていました。
 今日、東京で桜が開花したそうです。そろそろ花見のシーズンですね、彗星を見ながらお花見なんてどうですか。今日も、ビールを飲みながらの撮像でしたが、(あぁ・・・γ−GTPが上がってしまう・・・・)

 3月13日(水)
 11日・13日(今日)と、FCT−65から浮気をしてε−160SKY90で撮像してみました。焦点距離を伸ばせば、スジ状の尾が写ると思ったのですが、日によってタイプTの尾は変化しているようで、なかなかタイミング良く空の良い日と巡り会えません。もう少しSKY90で撮像を続けたいと思います。
 昨日は、嬉しいことがありました。10年以上前に知り合いになった彗星・小惑星観測の友人からこのホームページを見てメールを送って来て下さいました。ひさひぶりでしたので懐かしかったです。ホームページを開設して本当に良かったと思いました。私と同じように子育て、仕事(私の場合は?)に忙しいようですが、池谷・張彗星をきっかけに彗星の観測・捜索を再開されているようです。
 当ホームページを見て、まだあいつ「生きていたか」と思った方がいらっしゃいましたらメールで近況をお知らせ下さい。

 3月10日(日)
 昨日3月9日から、茂木さんホ−ムページ掲示板のオフ会で県立ぐんま天文台に行って来ました。幹事の茂木さん、早川氏、参加したみなさんお世話になりました。
 夕方、早川氏がBRC−250+BJ−41Lで撮像した池谷・張彗星は、見事なそして頭部から曲がって吹き出した奇妙な尾詳しい解析が必要でしょう。
 ぐんま天文台でのみなさんの熱心さに刺激されたのか、今日夕方も透明度は良くなかったが、彗星を撮像してみました。空の割には、広がったスジ状の尾が写ってくれました。今日の画像は、オフ会の時茂木さんから教わったステライメージ3の周辺減光除去フィルターをかけてみました。

 3月 7日(木)
 いつものように、夕方から彗星を狙いました。天候が冬型になり透明度は最高でした、しかし風があり望遠鏡の振動が心配でした。当ベランダ天文台は、西から北にかけて風よけのため屋根があり低空約20度は通常は観測不能になっています。池谷・張彗星のために急きょピラーをφ20mmのALパイプ3本で30cm延ばしたため結構望遠鏡が揺れるのです。今日は、結構長い尾が写りましたが大島さんのホームページ「日記(3/7)」で紹介されている3月3日にオーストリアで撮影された複雑な尾はすごいですね。それにしてもこれからが楽しみな彗星です。今日の画像は、天体画像ギャラリーをご覧下さい。尾の変化は速いのでコンポジットは少な目にしてみました。

 3月 4日(月)
 今日は、朝から晴れていたので夕方の撮像に期待してPM5:50に帰宅、慌ててパソコンを立ち上げ、望遠鏡を準備しBJ−30Lを冷却、それから子供と風呂に入り、PM6:20火星から池谷・張彗星を導入・ピント合わせをしてPM6:38分から撮像(30秒・40コマ連続)と忙しい観測でした。
 結果は、増光・バースト・太陽活動と期待したのですが、透明度が今一だったのか、それほどの写りでは無かった。 イオンテイルを写すのには、FL=240mmでは解像力不足なのでしょう。
 それにしても高度が低い!

 3月 3日(日)
 池谷・張彗星が、2月28日4等級に増光したらしいと言う情報があったので、夕方5時過ぎから望遠鏡の準備をして暗くなるのを待ち火星が見え始めたPM6:30過ぎ、火星から自動導入して彗星を視野に入れフォーカスモードで1秒連続撮像を開始しました。
 しかし、雲に阻まれ彗星の存在が分かるのがやっとでした。そのまま待っているとPM7:00ごろやっと雲間から4駒撮像する事が出来ました。
 今日は、尾を写す事はできませんでしたが、光度は順調に明るくなっているようで、次にスカッと晴れるのが楽しみです。今日は、残念でした!

 3月 1日(金)
 今日からホームぺージを開設することになりました。よろしくお願いいたします。
 今月は、2月1日に池谷 薫氏(何と34年ぶりの新彗星発見!)によって発見された池谷・張彗星が夕方の西天で、4等級まで明るくなると予報が出ています。
 私も2月24日日曜日に撮像しましたが、すでに5等台になっているようです。尾も約1度のイオンテイルが写りました。これから3〜4月は、天候が安定しませんが出来るだけ撮像したいと思います。

 このホームページでは、星以外に「裕之ロボコンの部屋」と題して子供(長男)がはまっているロボットコンテストのページもありますのでぜひごらん下さい。


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