裕之ロボコンの部屋
  5.2002年ロボットグランプリ スカベンジャー競技 優勝!

 
2002年11月 4日(月)に東京工業大学大岡山キャンパス講堂で行われた日本機械学会主催ロボットグランプリ ロボットスカベンジャー競技会に昨年に続き参加しました。
 結果は、ご覧の通り優勝しました。
 詳しい結果及び大会で決勝に残ったマシーンの画像は、ロボットグランプリのホームページをご覧下さい。

 では、製作キット到着からロボット製作、大会の模様です。

 2002年7月11日(水)にロボット製作キットが山崎教育システム株式会社から送られてきました。
 キットの内容は、写真の一番上が駆動用とアーム用のモーターと変速ギヤ、中段の四角形がアルミパンチ材のシャーシとタイヤで、一番下が4チャンネルリモートコントロールBOXです。
 さあ、これからがんばってつくるぞ! 
 7月17日(水)、3日間かけてルールに沿ったリサイクル工場を薄いダンボールを張り合わせて作りました。
 内側の筒(外径10cm高さ20cm)に白玉(直径4cmのピンポン玉)を入れると3点、外側の筒(外径30cm高さ10cm)は1点、となります。
  前回は、四角形のリサイクル工場が2つでしたが今回は、筒形でしかも内側の筒に沢山入れないと高得点が期待できません。
 さて、どうやって3点ゾーンに白玉を入れようかなあ?
 8月13日(火)、ロボット用遊星ワンタッチギヤボックスを4ケ(2台分)作り上げました。 このギヤボックスは、よく出来ていて写真下のように遊星ギヤを組み合わせて減速比をそれこそワンタッチで変えることが出来ます。 このギヤボックスを使ってピンポン玉の取り込み用のアームなどを動かします。
 今年は、僕も1人で説明書を見ながら組み立てることが出来ました。
 8月16日(金)、4チャンネルリモコンBOXを2台分組み立てました。 組み立てと言っても、これは半完成品で送られて来ていてスイッチを1ケハンダ付けして操作用のレバーを取り付けるだけです。しかし本番は、写真右のリモコン(昨年大会で使用したもの)のようにリモコンから出るコードに棒を取り付けると2台のロボットのコードが絡まりにくくなり操作しやすくなります。
 これで、送られてきたパーツの組み立てが終わりました。
 9月18日(水)、ようやく僕のスカベンジャーロボットの白球の取り込み・シュート部分がほぼ完成しました。出来上がってみたら典型的な「バックシュート型」になりました。
         幻のマシーン1
 9月30日(月)、前から製作を始めていた2台目のマシンがやっと形になって動かせるようになりましたが、実際に試運転してみると、ちょっと大きすぎて思うように得点できません。散々悩みましたが、思い切って作戦を変更して作り直すことにしました。
 10月12日(土)、どうにか2台目も動かせるようになり昨夜、2階の8畳部屋に練習用のフィールドを作り、いよいよ本番と同じ3分間で何点取れるか、練習が始まりました。今日の練習では、最初に製作した1台目のバックシュート型マシーンは、期待道理の動きで得点できましたが、2台目のマシーンが思ったより得点出来ません。(結局、2台目のマシーンはまたまた作り替えることになります。時間がない大丈夫かなあ。)
 
        幻のマシーン2
 10月19日(土)、練習で100点を取るのが難しいことが判明したので、今週になってまたまた2台目のマシーンの改造をしました。これは、改造前のショベルとバックシュートを持ったマシーンです。
     必笑君2号完成(僕のロボット)
 11月2日(土)大会本番2日前、やっとロボットの色塗り・コードの半田付けが終わり完成しました。9月18日の写真と比べてもわかりにくいと思いますが、細かい改造がかさねられています。一つ目は、バックシュートの位置決めバーの取り付け、もう一つは駆動用タイヤとキャスターを長ネジで取り付け、シャーシを高くしてピンポン玉が下を通り抜けられるようにしました。
     必笑君3号完成(父のロボット)
 2回の改造で、ようやく2号と一緒に完成しました。こっちのロボットは、白玉を取り込みバックシュートして後ろの容器に貯めて(最高22ヶ入る)制限時間約30秒前にパンタグラフ型の腕で持ち上げてリサイクル工場の3点ゾーンの上空に持っていって高得点を狙う作戦です。この作戦は、競技規定集を読んで最初に考えつきました。果たして、本番でうまく得点できるでしょうか。
 11月4日(月)、ついに大会本番です。
 朝、JR吹上駅AM6:35発の電車に乗り、AM8:29に東急大岡山駅に着きました。 会場は、東京工業大学大岡山キャンパスです。
 会場の東京工業大学講堂に入ると、すでに参加者がたくさん集まっていました。
 競技フィールドは、なんとステージの上に造られていました。はたして緊張しないで競技出来るでしょうか。
 さっそく、2台のロボットを組み立てて練習の開始です。ここでトラブル発生、なんと僕のロボットの取り込みアームが動きません。調べると、アームの取り付けが間違っていました。こんな事で、本番は大丈夫かなあ、心配だ!
 AM11:00頃、予選の順番が来ました。なんと一緒に競技するのは、前回(第五回大会)優勝の「追浜号」です。 結果は、相手を意識しすぎたのかオレンジ玉を欲張って得点ゾーンに入れられず、得点93点で2位でしたが予選通過。しかし、予選1位は、99点で追浜号です。決勝では負けないぞ!!
 (写真手前は、タイムキーパーの美雪(妹)とビデオ
  係の母です。家族みんなで参加しました。)
 予選も終わり、お昼ごはんはおむすびとフライドポテトを食べました。
 ここで、またまたトラブルです。なんと決勝戦前の追浜号との合同練習で父のロボット(必笑君3号)が取り込んだ白玉を持ち上げられません。
 PM3:00から心配を抱えたまま決勝戦です。
 順調に白玉もオレンジ玉も取り込み作戦通りシュート出来ました。果たして高得点が出せたでしょうか。
  
 決勝では、またしても「追浜号」との一騎打ちになりました。さすがに前回優勝の中学生チームです。金属加工を多様した見事なマシーンです。
 リサイクル工場の3点ゾーンの上空に白玉をシュートする作戦です。この作戦は、もっと多くのチームがやってくると思ったのですがけっきょく、僕たちと追浜号だけでした。以外?
     やったー!127点 優勝だ!!
 決勝最終戦の得点の発表です。まず、僕たち必笑君2・3号が127点、追浜号が114点、やったあ〜優勝です。
(予選で失敗したので決勝は時間に余裕を持って最後のシュートをしました。ぎりぎりまで取り込みをしていたらもっと、高得点出来たのに。これも作戦です。)
 表彰式、東京工業大学 米田助教授から賞状を受け取りました。
 昨年、思わぬ逆転で準優勝に終わった時から、夢にまで見た瞬間です。 
 副賞に、パソコン用のDVD−R/RWドライブ(リコー製)をもらって、父は大喜びです。
            夢の対面
 最後に、僕あこがれの東京工業大学「広瀬茂男教授」に会わせてもらいました。「夢を持ち続けよう」と言う言葉をいただきました。僕は、きょうを一生忘れません。
                  



  
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