西小学校がまだ、持田小学校と呼ばれていた昭和15年(1940)、地域の方から寄贈された二宮金次郎像です。
西小が太井小と統合し、昭和41年(1966)、現在の位置に新校舎が建設された際に、この石像も旧西小学校から新校舎前に移設されました。
さらに、昭和59年(1984)、2号館が建設されるにあたり、正門前に移設され、現在に至ります。
二宮金次郎の石像は、まきを背負いながら(家の仕事を手伝いながら)本を読んで(勉学に励んで)います。二宮金次郎(二宮尊徳)は、江戸時代の終わり頃、貧しい農民だったのに苦労して勉強をして、武士にまでなった人です。このような、
二宮金次郎像は忠孝・勤勉の象徴として全国に建てられました。
西小学校に石像が建てられた昭和15年頃は、全国的にもたくさんの二宮金次郎像が建てられた時期です。それは、当時、戦争に向かっていた日本政府が二宮尊徳の姿勢を戦争に利用するため、二宮金治郎像の建立を薦めたからでした。そのため、戦後、多くの像が取り外されましたが、西小学校では、純粋に彼の業績や姿を奨励するものとして、新校舎設立の際にも二宮金次郎像は、大切に残されていきました。